2017年8月18日金曜日

お勧め映画 第20回目『ジュラシック・パーク』


 個人的お勧め映画。
 今回は『ジュラシック・パーク』です。文句なしに最高の映画ですよね。
 この映画は、マイケル・クライトンさんの小説を原作にした作品です。実は、このレビューを書くまで私は、スティーヴン・スピルバーグ監督が考えた話だと思っていました。


 映画の簡単な内容です。
 ジョン・ハモンドは、琥珀に閉じ込められた蚊の血液から恐竜のDNAを採取し、現代に恐竜を再生させた。
 その恐竜達が住む島『ジュラシック・パーク』にアラン・グラント博士、エリー・サトラー博士、イアン・マルカム博士(マルコム)が招待された。
 ハモンドは彼らにパークを見てもらい、推薦状を書いてもらう予定だった。更に、ハモンドの孫達と一緒に楽しいパークツアーになるはずだったのだが……。
 という感じの内容です。


個人的お勧めポイント

1、1993年とは思えない恐竜の迫力と近未来的な設定
2、迫力だけはなくしっかりとしたストーリー
3、恐竜は鳥になり自由に今も生きている


1、1993年とは思えない恐竜の迫力と近未来的な設定
 この映画は1993年6月11日にアメリカで公開されました。それを今(2017年)、見直してもやはり凄いです。
 もちろん、今はもっと凄いCGがありますが、それでも本当に恐竜がいるんじゃないか!? と思える迫力です。
 
 更に、別の面に驚かされました。

 それは、この映画に出演している俳優さん達の演技力にです。
 彼らは、おそらく恐竜がそこにいるかのように役を演じているはずです。
 本当は何もない景色だと思うのですが、そこに恐竜がいるかのようなリアクションをしています。
 

 今の俳優さん達ならあの『ジュラシック・パーク』をイメージして、と言えますが、当時の俳優さんたちはこの映像をイメージできたのでしょうか?
 

 特に驚いたのが、トリケラトプスと触れ合うシーンです。このシーンは、トリケラトプスの模型を触っているのか、それともCGなのか? 私にはわかりませんでした。
 
 CGの凄さももちろんですが、そのCGに負けない演技をしている俳優さんたちもとても凄いですね。
 この二つが揃っているので、この映画は今観てもやっぱり凄い、と感じます。

 他にも近未来的な設定に驚きました。
パークのツアーでは自動運転の車が使われるのですが、このシステムは今の自動運転の概念と同じです。
 映画では道にあるレールの上を走るのですが、現代(2017年)の自動運転はナビにある道を認識して走る、という概念のはずです。そこは変わりません。レールが実際にあるか、デジタルかの違いはありますが。
 他にもハモンドの娘がハッカーだったり、93年ってこんなに凄かったんだ、と思わせてくれます。


2、迫力だけはなくしっかりとしたストーリー
 ただ、恐竜で出てきてパニックになる映画ではありません。
 映画の中で「人はどこまで科学の力を使っていいのか?」と問いかけてきます。
 科学が発達し、いろんなことが出来るようになります。絶滅した生物も復活させることも出来るかもしれません。
 それをどこまで使っていいのか? という要素が分かりやすく、上手く映画に入っています。
 
 恐竜が復活した理由も個人的に今でも納得できます。
 琥珀に閉じ込められた蚊の血液から恐竜のDNAを採取し、足りない部分を蛙のDNAで代用、という設定は素晴らしいです。
 

 勝手に繁殖しないように、恐竜は全て染色体を制御して雌にして管理しているのですが、蛙のDNAを変わりに使ってしまった事が問題に繋がります。この展開はとても素晴らしいです。

 更にマルコムが『カオス理論』について、バタフライ効果などを使い上手く説明します。これがとても分かり易いです。
 しかし、私が知ってる『カオス理論』は、「どんなカオスもちゃんと見ればカオスじゃない」という話ですが、
 これは別の映画『カオス (2006年の映画)』に詳しく出ています。

 ただ、恐竜が大暴れするパニック映画ではなく、細かいところまで考えられた設定とストーリーでとても面白いです。
 難しい話も分かりやすく説明されていて、ここも素晴らしいです。
 

 展開もしっかり盛り上がるように作られています。あのBGMが鳴ると心が躍りますね。私の『七感』には外せないです。


3、恐竜は鳥になり、今も自由に生きている
 恐竜達は人に管理されることなく、道を探し出す。

 映画の最後はヘリで島を脱出するのですが、ヘリから海を渡る鳥が見えます。
 なぜ、このシーンをラストに持ってきたのか? 自分なりに考えたのですが、きっと恐竜はその後、鳥になった、という事なのかな? と考えました。

 アラン・グラント博士も恐竜は鳥になった、と冒頭で説明していたので、ラストで鳥を見せたのは「恐竜は鳥になり、今も自由に生きている」というメッセージなのかもしれません。
 

 そんなことを考えさせてくれる終わり方が本当に素晴らしいです。さすが、スティーヴン・スピルバーグ監督です!!


最後に
 とにかくロマンがいっぱいの映画です。
 私が初めて観た時、もちろん大興奮でとても感動しました。恐竜が大好きで、本当に最高の映画でした。
 

 そして、それは今(2017年)でも変わりませんでした。きっと10年後、20年後でも変わらないと思います。
 

 そんな素晴らしい映画をありがとうございます!!
 この作品が新しい世代にも受け継がれていけばいいな、と願っています。

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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。