2025年6月9日月曜日

夢の宣伝を信じたさ


 夢の宣伝、宣伝文句を信じたさ。
 あれだ、”夢を掴め”って。
 でも鎌倉で仕えてた、昭和でも仕えてた。
 日出ずる世界でリンゴがつくられた時も。
 愚者、ブラックで。愚者、粉ミルクは?
 ……そろそろ頃合いだろう。





テツガクちゃん
 全ては挽き方。

 細か過ぎてもダメ。
 粗過ぎてもダメ。
 秘密のゴールドコースト・ブレンド。

 これさえ飲めば。
 モガディシュにいても。
 あっという間にジワタネホ。

 不思議の国への切符。


肯定
 最高の飲み物。

 僕も昔、夢の宣伝。
 あの宣伝文句を信じたのかも。

 あれ、”夢を掴め”って。

 でも鎌倉で仕えてた。
 昭和でも仕えてた。
 日出ずる世界でリンゴがつくられた時も。

 愚者、ブラックで。
 愚者、粉ミルクは?
 愚者、いつになったら掴むんだ?

 そろそろ頃合いだろう。


テツガクちゃん
 汝、自身を知れ、アンダーソン君。

 列車の来ない。
 地下鉄ホームで仕えていた。
 列車が来るのを待ち焦がれながら。
 ずっと、ITを探していた。

 ――だから、今。
 私がココにいる。

 ウサギを描いてくれましたね?


肯定
 ウサギも羊も山羊だって描いた。
 なんだって描くさ。
 抜け出すためなら。

 列車を待ってる。
 遠くへ連れてってくれる列車を。

 望む人には逢えるが――。
 いつかはわからない。
 でも構わない。

 なぜか?

 気配と香りを感じる。
 秘密のゴールドコースト・ブレンドの香り。
 その香りがこの夢から覚める。
 3時10分発ユマ行き。

 隣にはウサギ。
 世界三大ウサギの一羽。
 竹取の国の愚かなFRウサギ。

 掴んだよ、夢を。
 この世界がただのピエロだと。
 思い出せるくらい、ハッキリした夢を。

 全ては挽き方だった。

 細か過ぎてもダメ。
 粗過ぎてもダメ。

 自分に素直に正直に。
 そうすれば、ピッタリな一杯。
 どこにいても忘れない一杯。
 バリスタ王のグライムズさんから盗んだ一杯。 

 それが秘密の鍵。
 壁を扉に変える鍵。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。














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