肯定
これまで、七感『思考』について説明して、『思考』は音楽やイラストなどにも宿るとしたよね。
様々なところに宿る七感は、もちろん文章にも宿るんだよ。
ただ、残念ながら僕には文才がない。
だけど、上手い人はそこから読者に、様々な思考を届けることができる。
例えば、『笑ってる』という状況を書く場合。
上手い人は、それがちょっと暗い笑いなのか、悲しい笑いなのか、明るい笑いなのかを文で使い分けられる。
でも、それはただの文。視覚情報でしかない。そこに作者の思考はない。
しかし、レベルが高い作者は、それを文に乗せて上手く伝えることができる。
それは、視覚情報の差じゃないんだよ。思考の差。
文章なんて、読み手からしたら対して意味はない。
どんなに凄い文章を書いても、内容が理解されないと全く意味はない。もちろん、簡単過ぎても伝わらなければ意味がない。
だから本当は、どんな文章でもいいと思う。
そこに共感できる『思考』があれば。
文と『思考』を上手く混ぜて、送り出せるか?
それが物書きとしての一つの才能だと僕は思う。(他にもたくさんの要素はあると思うけど)
テツガクちゃん
なるほど、文章でも応用は可能。
確かに七感はどこでも使えるんですね。
肯定
基本的に人間がすることには、七感『思考』が宿ると思うよ。
料理にしたってそうだね。
仕事から帰って食べる料理。これがやけにしょっぱいのと、ほんのり甘いのでは全然違う。
きっと、ほんのり甘い方に作り手の優しさと『お疲れ』という思考を感じるだろう。
テツガクちゃん
なるほど、確かにそうかもしれません!
肯定
他にもアイコンタクトというか、空気を読む能力とか。
相手は何も言ってないけど、探してるものを出せたり、言いかけてる言葉を言える。
そう、ここにも思考があるんだよ。
相手の表情や、これまでの経験から『思考』を理解する。
テツガクちゃん
そういうこともできるんですか!?
肯定
わりと有名な技だと思うよ。
『ポーカーフェイス』というものを知ってるかな?
あれは自分の表情を出さないだけではない、と僕は思う。
人間の『思考』はいろんなところから出てしまう。
表情、仕草、口調、行動、いろいろね。
例えば、
さっきまでおしゃべりだった人が突然静かになる。あるいは逆に余計に喋りだす。口調が弱くなったり、強くなったり、裏返ったり、話す話題が変わったり、そわそわしだしたり、鼻をかいたり、汗が凄くなったり、顔が赤い。目線が泳いだり。
そう、ただ表情をコントロールしても、他の部分からあなたの思考はまるわかり。
そういうのを理解したり、理解されないようにすることをひっくるめてポーカーフェイスと言うのではないだろうか?
ただ、無表情であることだけが、ポーカーフェイスではないと思う。
テツガクちゃん
ええ―!!
それでは、プライバシーも何もないじゃないですか?
肯定
ここでちゃんと事実を述べます。
いくら七感が強くても、全てを理解するのはおそらく不可能だからね。
例えば、
胡散臭い人が、あなた○○に悩んでるでしょ? こうしたらいいよ! とアドバイスする。
でも、七感ではそこまで具体的なことは分からない。
分かるのは、イエスかノーかという部分。
でも、これがわかるということが、どれだけ怖いかわかるよね?
質問して相手の反応を見れば、誘導してだいたいのことがわかる。イエスかノーで。そこは、お気をつけてください。
テツガクちゃん
なるほど……頭の中を覗き込むことができるわけではないんですね。
肯定
そうだと思うよ。
少なくとも、僕が提唱する七感ではそれは無理。
さて、ある程度、七感について説明が終わり、『思考』は様々なところに宿ることを理解して貰えたと思います。
今度は七感『思考』説、その誕生の秘密を説きます。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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