テツガクちゃん
肯定さん、『世界の果て』の話ですが、もし地球が立方体だった場合は『世界の果て』はどこになりますか?
一応、立方体でも一周は出来ますので、球体の地球と同じように果ては宇宙になりますか?
肯定
立方体の地球でも一周することはできるから、球体の地球と同じように果ては『宇宙にある』と考えることもできるけど……。
ただ、その前に立方体って、『六つの面』を持っているよね?
だから、『Aという面』の果てを越えて、『Bという新しい面』へ移動できる。
面を複数持つ図形は『一つの面の果て』を越えて、『次の面』へ行けるよね。
でも、球体なら『面は一つ』しかない。
面を一つしかも持たない球体は、どこに『新しい面』がある? と考えると、『それは地球にはない』と僕は考えたんだよ。
テツガクちゃん
なるほど。
一周してスタート地点に戻れることや、『地球の果て』は宇宙にしかない、という話ではないのですね。
確かに、球体はどこから見ても『同じ面』しか見えないので、『新しい面』がないですね。
それを探すなら『外を探そう』ということだったんですね。
肯定
そうだよ。素晴らしい指摘だよ。ありがとう。
仮に、地球が立方体でも『地球の果て』は、やっぱり宇宙にある。広い視点では。
ただ、その前に地球の地平線や水平線を追いかけた先の世界もある。それが『Bという新しい面』だね。
球体は面が一つしかなくて、角もないから、一つの面が永遠に繰り返しているように見える。
だから、『世界の果て』がないように思える。
球体の地球では、地平線や水平線を追いかけてもその果てはないよね。
そういうわけで、球体の『地球の果て』を探すなら、地球より外の『宇宙へ』行こうという話なんだ。
ちなみに、立方体の面が増えると、どうなるかわかる?
テツガクちゃん
えっと……正12面体とか正20面体ということですよね?
そう言えば面が増えるにつれ、見た目が球体に近づいているような気が……。
あっ、面をたくさん持てば、球体に近づくということですか?
肯定
正解~。でも、不思議だと思わない?
球体は面が一つだから球体なのに、多面体は面が増えるにつれ球体に近づいている。
しかし、『面を複数持つ限り、球体にはなれない』。
テツガクちゃん
確かに、面が増えてどんどん球体に近くなっているのに、その面があるから永遠に球体になれない、とは少し不思議な話ですね。
ですが、本当の頂点に立てば、原点に帰ることができるかもしれませんよ?
例えですけど、一万二千面体に次の一面を加えた瞬間、果て(頂点)を越えて、面を一つだけ持つ球体という原点になる可能性もありますよね?
肯定
そうだね。
もし、球体が『原点にして頂点』であれば、面を果てしなく集め頂点に立った結果。その果てを越えて、原点の球体になれるかもしれない。
多面体はいつか球体になれるのか?
更に、球体には本当に果てがなく、秘密の鍵(円周率)も永遠なのか? そして、本当に『原点にして頂点』なのか?
これらを知るには たくさんの果てを探して、それを越えないといけない。
だから、人生は『世界の果て』を探す旅、と僕は考えるんだよ。
テツガクちゃん
なるほど、『世界の果て』という『新しい世界』をたくさん知ると、いろんな事を発見できそうですね!
では、肯定さん。『エンド・ライフ号』を最大船速で、あの水平線までお願いします!!
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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