拝啓
歌う不死蝶様、心地よい寒さになりウカレテいる今日この頃です。
突然ですが、私の趣味の一つを紹介させていただきます。
それは、歌の詩に込められた伝言を想像することです。
これが伝言ゲームのようでとても楽しく、私の趣味の一つです。
詩を書いた人、それを歌う人、それぞれにきっと違う心があり、その伝えたい気持ちは、視点によってほんの少し違うのではないか? と考えています。
ご本人に聞けない限り、伝言の真意は知りえません。
いえ、仮に聞けたとしても……真意の真意は永遠に知りえないのかもしれません。
なぜなら、人の心は当の本人でさえ知らないことが多いですから。
ただ、この伝言ゲームは、真実という真意を知りえない、とわかっていても、楽しくて辞められません。
そして、ちょうど今、あなたが残した蝶々の詩を見ています。
この歌は奥が深く、込められた伝言を探すのに少し苦戦しています。
私なりにはっきりと解釈できた部分と、曖昧に霞んでいる部分、そんな中間色の詩と今向き合っています。
ちょうど私の隣には、中間色の瞳と髪を持つ相方がいます。
彼女のお蔭で、ミステリーに似た伝言という幻の影、幻影が見つかりそうです。
その秘密の鍵を使い、この宝箱を開ける。その無限大な夢のあとには何が待っているのでしょうか?
きっと、その瞬間を私と相方は共に見るでしょう。
そして、留まっていたいその瞬間から、頼りなくてぎこちない翼で次のフロンティアへ旅立つ。そんな予感がします。
永い間、わからなかった詩の中の伝言。
ほんの少しだけ忘れていた、その謎々という宿題の物語。
今、相方と共にそれと向き合っています。
終わらない謎々。
知りえない真実という真意。
だけど、私達の真実を捉まえる解釈の風がある。
そう信じる手と手を合わせて、今物語の時空を歩んでいます。
きっと、いつか、知りえない真意も知ると思います。
なぜなら、人の心はそれぞれ違うけど、誰もが同じ心を持っている。
本当は、違うのと同時に違わない。
そう信じている、その事実という信実の果実。
それを運んできた解釈の風。
蝶々の羽ばたきが起こした、その風はやがて竜巻に変わり、この信実の果実も私の真実に変わる。
そんなバタフライ効果を私達は信じています。
いつも素敵な歌をありがとうございます。
私の中のバタフライ効果。歌う不死蝶様。
それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。
敬具
歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より
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