2026年2月25日水曜日

この国にヒーローはいなかった


 ヒーロー、英雄。
 それはMLBでノーヒットノーランをしたり。
 WBCの決勝戦でタイムリーヒットを打ったり。
 MLBで50-50を決める事じゃない、全然違う。
 ただ、隣にいる、そんな気がする、IT。





テツガクちゃん
 ヒーロー、英雄とは何でしょうか?
 氷菓が本当にあった、と知った。
 犬に喰われてしまった、私の吸血鬼のホームズさんなら。
 その答えを最初から知っていますよね?


肯定
 知ってる。

 それはMLBでノーヒットノーランをしたり。
 WBCの決勝戦でタイムリーヒットを打ったり。
 MLBで50-50を決める事じゃない、全然違う。

 ただ、隣にいる、そんな気がする。
 住む世界が違う、在りもしない空想だと。
 誰かに教え説かれても――。

 それでも向こう側のITが隣にいる。
 境界線などどこにもなかった。
 そう思い出せてくれる。
 その存在がヒーロー、英雄だ。

 結果じゃない。


テツガクちゃん
 亡くなってしまったスミス伍長。
 先に帰ってしまった、スタンリー・ユリスさん。
 あの夏に戻って来た、クリス・チェンバーズさん。
 彼を信じた、ビリー・フリーマンさん。
 知ってるさ、と伝えたハン・ソロさん。

 この国にいると。
 青いライトセーバーをブンブンと振り回す。
 そういう結果がヒーロー、英雄に思えますが――。

 もしかしたら、それよりも凄い事が――。


肯定
 カリブ海からベイカー街。
 オマハ・ビーチからモガディシュ。
 シカゴから砂漠。
 夏の森からいつかの街。

 向こう側に見えた。
 その全てに隙間があった。
 自分の特等席があった。

 この国には隙間なんてどこにもなかったけど。
 向こう側だと教え説かれた、その全てに。
 なぜか、自分がいるような気がする隙間があった。

 この国にヒーロー、英雄はいなかった。

 結果だけは凄いさ。
 世界中のあらゆる人が賞賛しているらしい。
 ノーベル賞だっていっぱい、世界遺産に三ツ星レストランもいっぱい。

 だけど、ヒーローはいなかった。

 それは――彼らだけの話で。
 集団からはぐれ、犬に喰われるような吸血鬼には。
 全く関係のない世界だった。

 世界三大ウサギの一羽。
 竹取の愚かなFRウサギを思い出す。
 その記憶があった吸血鬼には――ただのフィクションだった。

 ヒーローや英雄は結果じゃない。
 悪い奴をやっつけたり、優勝するチャンピオンではない。

 会った事がないはずなのに――。
 それでも信じたくなってしまうIT。
 そして、こう思い始める。
 本当は最初から隣にいたんじゃないか、って。

 たまたま、それを忘れてしまうほど。
 このフィクションに夢中になってしまっただけで。
 まさか、犬に喰われる兎の話に夢中になるなんて。

 そんな氷菓子の箱、閉めよう。
 大丈夫、中から聞こえるのはカモメが巣作りする声だ。
 断じて、記憶の海の底、2万マイルへ沈む断末魔ではない。

 しっかり、同じ事をリボンをつけてお返し――。
 すかはどうでもよくて、これだけは伝えないと。

 なぜ、ITを信じられると思う?

 ITが本当にいるって覚えていて、知っているから。
 本当はITの隣にいるって忘れてしまっているだけ。
 Deshi deshi Basara basara!

 エージェントJさんがKさんを信じていたように。

 そういうITがあなにも絶対にいます。
 この国にはいなくても、ITがいる。

 大丈夫、ITは忘れていないから遠慮しなくても。
 この国だと気持ち悪いと拒絶されるだろうけど。
 器の大きなヒーロー、英雄は受け止められる。

 だから、繁栄していく。
 信じずにはいられないから。

 日出ずる世界に栄光あれ。
 特に爆薬マシマシのハリウッドに永遠の栄光あれ。

 いつかマリブに行って、もう1度沈む夕日を見よう。
 7月4日の彗星のように空が崩れ落ちて……。

 世界三大ウサギの一羽と一緒に。
 バニー&ヴァンパイア。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。














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この国にヒーローはいなかった

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