なんでもできる、特別な才能。
それは、力の象徴、ミサイルに似ている。
それに頼っても頼らなくても。
自分が為したいことは為せる。
それならば、象徴的な才能は……。
テツガクちゃん
私は才能の放棄宣言をします！
もともと、特別な才能を持っていませんが。
これからも、才能を手に入れようとはしません。
肯定
放棄宣言ですか！？
僕も才能は持っていないけど。
放棄宣言とは……驚きました！
どうして、ガクちゃんは才能を放棄するの？
あれば困ることはなさそうだよ？
なんでもできる才能とかさ。
テツガクちゃん
そうですね、なんでもできる才能……。
そんな特別で凄い才能。
それは、ミサイルに似ていると思いませんか？
ミサイルに似たペンではなくて。
強さの象徴のミサイルです。
肯定
ミサイルか……たしかに、象徴かもしれないね。
天才という象徴だったり。
それで放棄宣言ね。
自分の力を示すだけの象徴なら……。
たしかに、いらないのかもしれないね。
テツガクちゃん
何か凄いことをする能力。
そんな才能を私は持っていませんが。
私は、それでいいと思っています。
『はだかの王様』の後を追い。
何も持たずにやりたいことを当たり前に為す。
これ以上、何が必要でしょうか？
成せる力でしょうか？
肯定
どうだろうね。
やりたいと思ったこと。
それが、既にできているのなら、それでいいよね。
納得とか不満とか関係なく。
ただ、それができているのなら。
成す必要性は、為し続ける速度には敵わない。
才能があれば困らないよ、って言ったけど。
そう考えてしまうのが、一番困ったことかもしれないね。
別に、特別な才能がなくても、為したことは為せるから。
そんなミサイルの必要性……。
考えてみれば、僕には分からなかったよ。
もともと、持っていなかったけど、これからもいらないや。
でも、僕にはガクちゃんって天才に見えるんだよね。
僕も忘れている、当たり前を見つけるからさ。
テツガクちゃん
それは、私も同じですよ。
私にも肯定さんが天才に見えています！
人に才能という幻を見てしまう。
それは、ステキな当たり前。
特別な才能とは違う、誰もが持っている当たり前です。
私もこのステキな当たり前は大切にしたいです。
瞳という窓が見せる、才能という幻。
それは窓から見るから、ステキに見えるんだと思います。
部屋に宝島を置いてしまうと、偽宝島に変わっていきます。
だから、放棄宣言なんです。
外への道しるべは、外へ。
才能という魔力に縛られなくても。
きっと飛べますよ、誰だって。
そう、歌った。
歌う不死蝶さんの歌も聴こえますから。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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