2017年8月11日金曜日

人の死後の世界というのは


テツガクちゃん
 肯定さん、なぜ人は『死後の世界』でも生き続けるのですか?


肯定
 えっ、そうなの!?
 『死後の世界』というのは、その死んでいる……って、あれ? 確かに言われてみれば……生きてるような?


 結局、地獄でも天国でも、人は『そこでまた生きている』ということだよね?


テツガクちゃん
 そうです。
 地獄でも辛い苦行に耐える、という生活を想像しますし、天国では幸せなことをして生活している姿を想像します。
 結局、どこでも生きているじゃないですか?


肯定
 言われてみれば、不思議だね。
 

 死ぬということは、『生からの開放』で生きることと無縁なはずなのに、場所はどこであれ、なぜか死後の世界に生きる姿を想像しているね。

 アニメとかでも多いよね? 死後の世界の話とか。映画もそうだけどね。というか、死後の生活がなければ話にならないか。


テツガクちゃん
 ああ、なるほど、物語にならないから、そういうお話がしたい場合では死後に生き続けているんですね。


 でも、宗教などでも死後の世界があって、そこでもまた営みがある、というのは少し不思議じゃないですか?
 私、『何もない』のが死後の世界だと思います。


肯定
 言われてみれば、その通りだよね。
 でも、そのテツガクちゃんがいう『死後の世界』って生きていてもあるよね。
 あまりのショックにただ存在はしてるけど、『この人、本当に生きているの!?』という感じの人。
 僕もそういう時期あったし。


テツガクちゃん
 そういう方もいるんですか!?
 そして、肯定さんにもそんな時期が!?


肯定
 あると思うよ。
 僕が体験したのは、『何をやっても楽しくない』というか何も感じない。ただ、寝て起きてを繰り返す。それまで楽しいと思っていたことに何も感じない……そんな感じ。


 それを抜け殻と呼んだり廃人と呼んだり、人それぞれだと思うけど、あの経験は肉体は生きているけど、精神は死んでいいる、という感じだよ。


 絶対、人にはお勧めしないけど、この虚無感がテツガクちゃんが想像する死後の世界に近そう。


テツガクちゃん
 ええ……そういうことがあるんですか!?
 たしかに、私が想像する死後の概念は、その虚無感の方が近そうです。

 肉体的には生きているけど、精神的には死んでいる。 まさに『生きているのと同時に死んでいる』という状態ですね。

 逆に考えると、『肉体的に死んでいても、精神的に生きている』という状態がある可能性もありますよね?
 だから、死後の世界でも精神的に生きようとするのかもしれませんね。 


肯定
 そうかもしれないね。
 常に逆の存在があるから、肉体的に死んでいても、精神的には生きているのかもしれない。
 
 テツガクちゃん、凄いことに気づいたね。
 人は不思議なもので、死後の世界でも生きようとしている。
 場所なんか関係なく、どこでも生きようとするのが、生物である人の宿命なのかもしれないよね。 


テツガクちゃん
 そうですね。なんせ人間は生物ですからね。
 生きる物質と書いて生物。場所など関係なく生きようとするのが宿命のような気がしますね。

 それを認めると、『なぜ生きるのか?』という疑問が生まれそうです。
 いつか、それを考えたいですね。





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それでは、また次の機会にお会いしましょう。

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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。