2017年9月19日火曜日

秩序の中の混沌、混沌の中の秩序


テツガクちゃん
 肯定さん、カオス理論の話から少し考えたのですが、『混沌』を極めるとそこには『秩序』が生まれますよね。


肯定
 えっと、それはどんな秩序ですか?


テツガクちゃん
 そうですね。こんな例えは、どうでしょうか?


 街の道路に交通ルールを無視した車が1台あると、そこに混沌が生まれます。
 みんながルールを守っているのに、1台だけルールを無視すると混乱が起きますよね?


 ですが、ルールがない混沌とした街の道路では、むしろそれが秩序なんですよ。



肯定
 ああ、映画『ダークナイト』のジョーカーみたいなことかな?


 秩序だった街でジョーカーみたいな人物が現れると、街は大パニックで混沌が生まれる。
 でも、住人全員がジョーカーなら、むしろそれが秩序だった街、という感じかな?


テツガクちゃん
 そうなると思いません?
 もし、ジョーカーが街でハチャメチャなことをしても、そこに住んでいる住人がジョーカーなら、それは当たり前のことですよね。
 むしろ、その混沌こそが秩序。


 そこに私達の秩序の象徴、バットマンが現れることの方が混沌の始まりです。


肯定
 確かに、そうなりそうだね。
 秩序を守ろうとすると、そこに小さな混沌が現れただけで、その秩序は脅かされてしまう。

 でも、その混沌を極めると、そこに新たな秩序が生まれる。

 他にも怠惰を極めた結果、勤勉になる。 それとも、勤勉を決めた結果、怠惰になるかな?
 という似た言葉がありますよね。
 
 この場合も、秩序を守ろうとする結果、混沌が生まれるのか。それとも混沌を極めた結果の秩序なのか?


 それは永遠に知りえない。
 そして、秩序を混沌から守る戦い。或いは、混沌を秩序から守る戦いも永遠に続きそうだね。


テツガクちゃん
 永遠に続きそうですね。
 でも、そう考えると、仮に『混沌の海』に落ちても、また『秩序の海』に帰れますよ。

 『混沌の海』を極めた先に、また新たな『秩序の海』がある。まさに『頂点にして原点』です。
 もし、仮に『混沌の海』に落ちてしまったら、慌てず冷静にその海を観察して、そのカオスを極めれば新たな秩序が生まれるはずです。


 きっと、そこが新しい『秩序の海』です。

 秩序の世界に戻りたければ、それを思い出してみたらどうでしょうか?
 その時に必要なものは『あなたの羅針盤』です。


肯定
 そうだね。その羅針盤があれば、迷うことはなさそう!

 きっと対極の関係性は、片方を極めた結果、もう片方の原点に辿り着くのかもしれません。


 運命論を信じ、それを極めた結果。自分の自由意志がその運命を信じた、という運命の事実と向き合う瞬間が訪れる。
 逆に、自分の自由意志を信じ、生きた結果。全ては運命に定められていた、と自由な意志で思える瞬間が訪れる。


 地球は丸いので、東側に進んだつもりでも、元場所へ西側から辿り着きます。
 東に進んだはずのなのに、どこかで西から移動してきた、という事実に変わるのです。
 その東の果てはどこで、どこから西に変わるのか? 

 それは、どの視点で旅人を見るかで変わりますが、対極の関係性はきっとそういうものだと思います。











それでは、また次の機会にお会いしましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。