肯定
前回のカオス理論について補足なんだけど、ここにも『永遠』が隠れているのに気づいた?
テツガクちゃん
えっと、本当の意味での『最終結果』はわからない、ということですか?
仮に地球が崩壊したとしても、それでも宇宙は続いている、と言った感じで、永遠に物事の『最終結果』はわからない。
肯定
それも永遠の一つだね。
でも、僕はもう一つの永遠があると思う。
それを説明する前に、カオス理論は二つの面を持っているよね?
不規則に思える現象が結果に影響を与え、それは予測不可能に思える。これがカオス。
しかし、不規則に思える現象も実は関連性があり、数値化できる規則性がある。
そこから、だいたいのことは予想できる。
この関係は量子力学と物理学の関係性に似ていると思わない?
テツガクちゃん
全てが明確な物理学と、曖昧な量子力学という関係性ですか?
言われてみれば……。
最初は、曖昧な量子力学のような考えがカオス理論、と思わせて、実は物理学と同様にある程度は明確、と言う感じが似ていますね……。
肯定
これは僕の考えで、きっと本当のカオス理論とは違うと思うけど、カオス理論は常に『曖昧と同時に明確』なんだと思う。
不規則な現象の時は、全て曖昧でそれはカオス。混沌としている。
しかし、それを観察して、関連性を見つけデータを当てはめれば、ある程度は明確になる。カオスは消える。
カオスを見つけ、カオスをなくすのがカオス理論。
テツガクちゃん
なるほど、カオス理論は『曖昧なカオスを明確なカオスへ変えてしまう』という考え方ですか。面白いですね!
まるで、「神との対話」の話を紹介してるサイトの『どんな結果もある書斎』の話のようですね。
書斎のどこかにある『観察して見つけた関連性のデータ』という本を集めれば、結果(カオス)をひっくり返すことが出来る。
それでカオス理論は常に『曖昧と同時に明確』である、と。
たしかに、これも永遠ですね。
肯定さんが言ったカオス理論にある二つの永遠。
それは、『最終結果が出ないこと』が一つ目の永遠で、カオス理論が常に『曖昧と同時に明確』という状態であり続ける、というのが二つ目の永遠、と言う事ですか?
肯定
僕の中ではそうなんです。
僕にとってカオス理論は『曖昧と同時に明確』というカオスな状態が永遠に続く理論、という印象なんだよね。
だって混沌としているでしょ?
『曖昧と同時に明確』だなんてさ。君はどっちなんだ? 曖昧なのか、それとも明確なのか?
そのカオス(混沌)な状況が永遠に続くのが、僕にとってのカオス理論。
テツガクちゃん
それ面白いですね。
そもそも、カオス理論はカオスな現象を紹介しながら、カオスキラーな面を持っている不思議な理論です。
でも、カオスが永遠に続くのであれば、きっと楽しいはずですよ!
カオスという謎があり、それは観察すれば解けるもの。
しかし、また新たな謎が生まれ、謎解きは永遠に続く。
その方が、楽しいですよね。
解く謎もない世界は退屈そうです。
肯定
そうだね。
この関係性は、『運命と自由意志』の関係性にも似てるね。
全ては運命付けられている、と信じる自由意志があって、その自由意志が運命付けられていて……という感じ。
カオス理論は、どんな曖昧さも明確にすることができる、と証明した。
一方でその曖昧さは常にあり、科学の進化は永遠に続くとも証明している、と僕は考えます。
一つの小さな謎は解けるけど、一つの大きな謎は永遠にあり続ける。そう、全ては『存在と同時に存在しない』。
だから科学の進化も永遠。
そう考えると楽しいと思いません?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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