2017年9月18日月曜日

カオス理論に隠れた二つの永遠


肯定
 前回のカオス理論について補足なんだけど、ここにも『永遠』が隠れているのに気づいた?


テツガクちゃん
 えっと、本当の意味での『最終結果』はわからない、ということですか?


 仮に地球が崩壊したとしても、それでも宇宙は続いている、と言った感じで、永遠に物事の『最終結果』はわからない。



肯定
 それも永遠の一つだね。

 でも、僕はもう一つの永遠があると思う。

 それを説明する前に、カオス理論は二つの面を持っているよね?
 
 不規則に思える現象が結果に影響を与え、それは予測不可能に思える。これがカオス。
 しかし、不規則に思える現象も実は関連性があり、数値化できる規則性がある。
 そこから、だいたいのことは予想できる。


 この関係は量子力学と物理学の関係性に似ていると思わない?


テツガクちゃん
 全てが明確な物理学と、曖昧な量子力学という関係性ですか?


 言われてみれば……。
 最初は、曖昧な量子力学のような考えがカオス理論、と思わせて、実は物理学と同様にある程度は明確、と言う感じが似ていますね……。


肯定
 これは僕の考えで、きっと本当のカオス理論とは違うと思うけど、カオス理論は常に『曖昧と同時に明確』なんだと思う。


 不規則な現象の時は、全て曖昧でそれはカオス。混沌としている。

 しかし、それを観察して、関連性を見つけデータを当てはめれば、ある程度は明確になる。カオスは消える。

 カオスを見つけ、カオスをなくすのがカオス理論。 



テツガクちゃん
 なるほど、カオス理論は『曖昧なカオスを明確なカオスへ変えてしまう』という考え方ですか。面白いですね!

 まるで、「神との対話」の話を紹介してるサイトの『どんな結果もある書斎』の話のようですね。
 書斎のどこかにある『観察して見つけた関連性のデータ』という本を集めれば、結果(カオス)をひっくり返すことが出来る。
 
 それでカオス理論は常に『曖昧と同時に明確』である、と。
 たしかに、これも永遠ですね。

 肯定さんが言ったカオス理論にある二つの永遠。
 それは、『最終結果が出ないこと』が一つ目の永遠で、カオス理論が常に『曖昧と同時に明確』という状態であり続ける、というのが二つ目の永遠、と言う事ですか?


肯定
 僕の中ではそうなんです。


 僕にとってカオス理論は『曖昧と同時に明確』というカオスな状態が永遠に続く理論、という印象なんだよね。
 
 だって混沌としているでしょ?
 『曖昧と同時に明確』だなんてさ。君はどっちなんだ? 曖昧なのか、それとも明確なのか?
 そのカオス(混沌)な状況が永遠に続くのが、僕にとってのカオス理論。



テツガクちゃん
 それ面白いですね。
 そもそも、カオス理論はカオスな現象を紹介しながら、カオスキラーな面を持っている不思議な理論です。
 
 でも、カオスが永遠に続くのであれば、きっと楽しいはずですよ!


 カオスという謎があり、それは観察すれば解けるもの。
 しかし、また新たな謎が生まれ、謎解きは永遠に続く。
 


 その方が、楽しいですよね。
 解く謎もない世界は退屈そうです。


肯定
 そうだね。
 この関係性は、『運命と自由意志』の関係性にも似てるね。


 全ては運命付けられている、と信じる自由意志があって、その自由意志が運命付けられていて……という感じ。


 カオス理論は、どんな曖昧さも明確にすることができる、と証明した。
 一方でその曖昧さは常にあり、科学の進化は永遠に続くとも証明している、と僕は考えます。
 
 一つの小さな謎は解けるけど、一つの大きな謎は永遠にあり続ける。そう、全ては『存在と同時に存在しない』

 だから科学の進化も永遠。
 そう考えると楽しいと思いません?  








 それでは、また次の機会にお会いしましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。