2018年7月25日水曜日

前進と同時に後進している!?


 『物事が一方方向にしか進まない』と思うことは、私達の錯覚かもしれません。
 人の目は前にあるため、後ろの様子が分からないので、そういう錯覚を見るのは仕方がないことですが、本当は後進しながら前進しているのかもしれません。









 
テツガクちゃん
 肯定さん、気づいてしまいました! 私!

 物事は一方方向にしか進まないことに!


肯定
 えぇ……まあ、そうだよね。
 時間も『過去から未来へ』への一方通行だよね。


テツガクちゃん
 そうです。
 車も前進しながら後進はしません!
 
 私なりに、『なぜ時間などが後進しないのか』考えました。

 生き物や車の作りが、前に進むのに適した形で、この宇宙は前進するのに適した宇宙だと。


肯定
 たしかに、後進するのに適した形ではないのかも。
 まだ僕は、後進することが最適な乗り物を見たことがないし。

 でも、僕達が一方方向に進んでいることや、後進するのが難しいことって、誰でも気づいているんじゃない?


テツガクちゃん
 肯定さん、この先が大切なんですよ!
 
 物事が一方方向にしか進まない。
 この世界は後進より前進するのに適した世界。
 というのは、実は誤解だと思うんです。

 私が気づいたのは、そのことなんです!


肯定
 えっ、いや、やっぱりムーンウォークは難しいよ!
 それに、何事もどちらか片方にしか進まないよね?
 時間や運動も。


テツガクちゃん
 それは視点によります!

 一方方向にしか進まない、と思うこと。
 もちろん、それは、私達の視点では誤りな認識ではありません。
 時間は過去から未来へ、運動も前進なら前進、後進なら後進です。

 ですが、視点を変えると『前進と同時に後進している』と思います!


肯定
 まるで、『存在と同時に存在しない』みたいですが、どういうことなの?


テツガクちゃん
 前に進む船を想像してみてください。
 船首から見れば、たしかに船は前進しています。
 しかし、船尾から見れば、船首の方向へ後進しているんです。

 時間も同じなんです。
 現在が過去から未来へ進む様子は、『過去から後進しながら、未来へ前進している』と言えます。


 現在から未来を見るのが船首の世界。
 現在から過去を見るのが船尾の世界。

 私達の目は前にあるので、前にある世界を捉えます。
 だから、世界は一方方向にしか進まないと錯覚します。
 そして、全ては前進していて、後進するのは不可能なことで、ここは前進に統一された世界、と思うのです。


肯定
 なるほど、たしかに視点が前しか捉えていないから、錯覚してそう感じる。
 だけど実際は、全ての動きは『前進と同時に後進している』ということね。
 
 たしかに、船の動きってそうかも。
 それから時間もそうだね!
 現在は未来へ近づくのと同時に過去からは遠ざかる。
 一方的に現在から未来に近づくことはなくて、いつも過去から遠ざかりながら未来へ近づいている。
 過去から後進しながら、未来へ前進する。


テツガクちゃん
 そうなんです。
 左に進む時は左に近づきながら、右から遠ざかっている。
 朝に近づきながら、夜から遠ざかっている、とも言えますね。 

 全ては『視点』によって変わるんです!
 これを応用した考えがありますが、それは次の機会にしましょう。










それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。