2018年10月10日水曜日

夢中の夢の中


 夢の中に入るのは、とても簡単なことです。
 何かに夢中になれば、いつでも夢の中に入れます。夢の中と書いて、夢中ですから。
 起きている、寝ている、そんな概念を超えてしまうのが夢だと思います。




 


 
テツガクちゃん
 肯定さん、夢ってどんな感じですか?
 やはり、幸せな気分ですか?


肯定
 睡眠中にみる夢にもいろいろあるよ。
 怖かったり、嫌なことだったり、悪夢というやつ。
 もちろん、幸せな夢もあるし、不思議な夢もあるよ。


 たださ、最近気づいたんだけど、夢って起きている時にも見れるんだよ。きっと。 


テツガクちゃん
 本当ですか!?
 私にも見れますか!? 


肯定
 もちろん、きっと見れると思うよ。
 
 それは、とても簡単なことだよ。 
 『夢中』になればいいんだよ。何かに。


テツガクちゃん
 『夢中』ですか? 辞書には。
 心を奪われ、他のことを考えない状態になる、とありますが。


肯定
 例えば、この瞬間の僕はこの時間に夢中だよ。
 正確には、テツガクちゃんに夢中なんだよ。
 そんな気持ちが夢中。

 物語を描く時や読む時、その物語に夢中になったりするようにさ。
 意外と夢ってそんなものだよ。
 夢の中と書いて夢中。
 全てを忘れてしまえば、寝ていても起きていても関係ないんだよ。


テツガクちゃん
 そうですか!
 では、私も既に夢を見ていたのですね!
 起きている間に見る夢を!

 
 たしかに、私達は今、夢中の夢の中にいるのかもしれません。
 夢中になり過ぎて、まるで夢の中にいるような、そんな感じの今を過ごしている。

 それは、とても幸せなことですね!
 

肯定
 きっと、そうだよ。
 本当は、寝ていることに気づいていないだけかもしれないけどね。

 実は、これを読んでいるあなたも睡眠中の夢の中で読んでいたり?

 起きている、寝ている、という概念を超えてしまうのが、夢だと思います。

 裸の王様のように、周りから何を言われても夢見心地な気分で、万華鏡のような概念を蹴り飛ばして進む。
 ついでに、邪魔でくだらないモノも場外の彼方へ、夢のバットでかっ飛ばす。
 
 たてまえと同時に本音のような中間色の気持ち。

 そんな気持ちで、有限の借り物の時空を旅する。

 いつでもどこでも入れる。夢の中。夢中になれる時間。有限や無限の間、その中間色の時空。
 自分だけの時空という夢、その中を夢中で旅する幸せ。

 きっと、あなたにもありますよね? 





それでは、また次の機会にお会いしましょう。

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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。