ありがとう、2019年

　2019年が終わるらしいです。
　振り返ってみれば、掲げた目標の旗は無事に達成できました。
　平らに成った、あの場所で今もなびいています。
　だから、もうさようならです。







テツガクちゃん
　2019年も終わってしまいますね。
　肯定さんにとって、今年はどんな1年でしたか？


肯定
　そうだな……。
　
　どうにもならないこと。
　それは、どうにでもなっていい事。
　それを経験した1年かな。

　この1年のために、準備してきたことがあった。
　だけど、結果は散々なものだったよ。


テツガクちゃん
　それは残念でしたね……。
　そんな時は、このステキなステーキをどうぞ！


肯定
　ありがとう。
　でも、これはガクちゃんが食べてよ。
　僕にはそれを食べる資格がないんだ。

　だって、残念ではなかったんだから。
　

テツガクちゃん
　何か、別のいい結果が訪ねてきたのですか！？


肯定
　あ、二回目のチャンスは来たよ。
　でも、その結果はわからないし、たぶん、いいものではないよ。
　こういう時の僕の勘って、凄く頼りなるんだ。

　僕が残念ではない理由。
　それは、二回目のチャンスに出会えたことではない。
　全てを置いてこれたこと。
　もう平らに成ってしまった、あの平成にね。

　僕は平成に置いてきたんだ、本当の全てを。
　だから、もう、さようならなんだ。
　

テツガクちゃん
　本当にさようなら。
　それでいいのですか？
　肯定さんなら、いつか……。


肯定
　まるで、デジャヴのようだね。
　懐かしい物語のような、そうあの浜辺で見たような景色だよ。
　『真実へ導く解釈の風』の中のね。

　いいんだよ。
　これまでの僕は、置いてきた本当の全て。
　もし、それが叶わなかったら、自分の命は尽きてしまう。
　そう、本当に思っていたよ。

　だけど、今、この瞬間もこうして生きている。
　どうにも成らなかった平らなんて。
　どうにでも成る平らだったんだよ。
　
　明日の予定なんかわからない。
　だから、別にいい。
　それはどうでもいい。

　もう、熱い暑い厚いトタン屋根の上だよ。
　そして、今という扉を、ガクちゃんと二人で開けて行きたいんだ。
　そんな気持ち、伝わるかな？


テツガクちゃん
　伝わりましたよ、その気持ちの温度。
　トタン屋根よりも熱い、確かな温度ですね。　

　そうですね。
　明日の予定もわかりません。
　ですから、今という扉を開けて行きましょう。
　
　ヒマラヤほどの何かとミサイルほどの何か。
　それらが待っているはずです！
　
　情け容赦は無用です。
　振り返らず、加速していく、過未飛行機です。
　突き抜けたきり、もう二度と戻らない。
　もう、それきりな、幽霊を乗せて飛ぶ、過未飛行機です。

　来年も何かステキなことに出会いますよ！
　今年の夏に突き抜けた、あの光来した虹雷のような出会いとか。


肯定
　そうだね。
　きっと、また何かに出会うだろうね。
　きっかけという風と光にね。

　ありがとう、2019年。
　今年は、残念な年ではなかったよ。
　どうでもいいことを忘れる。
　その方法を学べた1年だったから。
　
　今年の目標は無事に達成です。
　
　あなたはどうでしたか？
　達成できたか、できなかったか。
　それは、あまり重要ではないのかもしれません。

　どんな今でも最高だと思える。
　その気持ちの温度に比べたら。



　　

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。