2019年12月4日水曜日

物語の重力


 瞬間を重ねて、字を刻みながら時を刻む。
 それらを重ねてできる、物語にも重力があるようです。
 特別な理由もないのに、引き寄せられてしまうような。
 そんな力です。







テツガクちゃん
 肯定さん、物語にも重力があるのではないでしょうか?


肯定
 物語の重力?

 それってどんな重力なのかな?
 

テツガクちゃん
 言葉で説明するのは難しいのですが……。

 物語は瞬間が重なり、時間が生まれますよね?
 文字が刻まれ、それが重なり時間が刻まれる。

 そういう何かの重なりで創られるのが物語です。

 ということは、その重なり合う力。
 そんな重力が発生するのではないでしょうか?


肯定
 それ面白いね!

 そうか、僕があまり好みではない作品に引き寄せられるのも、その物語が発している重なる力に引き寄せられているのか!


テツガクちゃん
 なんですか!? その不思議な現象は!?
 
 ただ、そういうことってありますよね。
 不思議と気になってしまう物語。
 
 特別、ここが好きと思えないのに、なぜか覗きたくなる世界。
 それは、その作品が重ねた目には見えない何か。

 それに、引き寄せられているのかもしれません。

 磁力、重力、持力、似力。

 様々な力があなたを引き寄せる。
 
 そして、あなたも何かを重ねていく。
 その宿命の定め、重力の定めの下、銀河星雲を旅する旅人が私達なのかもしれません。

 何かを重ねるという変えられない運命の世界。
 一方、何を重ねるのかは、人それぞれ違う自由な世界。

 
 その二つの中間、その狭間、なんてことない毎日を歩く。
 それは普通の当たり前、だけど特別な当たり前です。
 
 あなたは、どんなものを重ねていくのでしょうか?
 その物語が誰かの英雄伝になること。

 それは間違いありません!

 どこかで、未来の英雄と出逢える日を楽しみに、私達も旅路を重ねます。







それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。