2019年12月18日水曜日

簡単にはいかないから……


 世界には、人を阻む呪文が溢れています。
 しかし、それらは全て詐欺師の口上です。
 なぜなら、誰もが『唯一無二』の存在だからです。








テツガクちゃん
 肯定さん、世界には人を阻む呪文がたくさんありますよね。

 簡単にはいかないから……。
 ほんの一握りの限られた人しか……。
 才能を持った人だけが……。


 だから、無理。


 そんな魔法の呪文です。


肯定
 たしかに、聞くことが多い呪文達だね。
 それで、今日はどんなことに気づいてしまったのかな?
 
 是非、教えて。
 ガクちゃんが見つけたものを。


テツガクちゃん
 さすが、肯定さんですね!
 そうです。気づいてしまいました! 私!

 才能は幻です。
 ですから、それを持つことはとても困難なことです。
 なぜなら、幻は持つよりも、見たりつくるものですから。
 
 例えば、『私には才能を持たない』という才能があります。
 こんな感じです。

 私には才能がなかったんです。
 ですが、『ないことが才能』という幻をつくったんです。
 

肯定
 なるほど。
 才能という幻を持っている人だけが……というのは、随分不思議な条件だね。

 幻は描いたり見たりするもので、持つものではない。

 そんな才能という幻を持った人だけが、という呪文。
 これは詐欺師の呪文だね。
 
 でも、あとの二つはどうかな?
 これも偽りの呪文かな?


テツガクちゃん
 ほんの一握りの限られた人しか……、という前に。
 鏡に映る自分を見てみてください。

 あなたという個人は、一握りどころか、『唯一無二』の存在です。
 
 もう既に、奇跡のような世界に生きています。
 それに比べたら、一握りの世界というのは、VIP席よりも広い世界ですよ!

 そして、簡単にはいかないから。
 という一言で止められるほど、人は簡単ではなく。
 逆に、簡単にこの呪文達を乗り越えてしまいます。

 持てない才能を持たず、才能という幻を見て、それを描く魔法使い。
 常に、『唯一無二』という何よりも限られた世界に生きている。

 そして、留めようと定める。
 その呪文達を疑い考え、簡単にそれを乗り越える力。

 そんな当たり前の力を誰もが持っています。
 ですから、詐欺師の呪文を無視して突き進む。
 遠慮などせずに、この銀河星雲の果てまで駆け抜けることでしょう。
 
 様々な風を乗りこなし、どこまでも舞い上がる。
 そんなあなたに出逢える日まで。

 共に今という風に乗りましょう。






それでは、また次の機会にお会いしましょう。









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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。