2020年3月21日土曜日

届かない手紙 18通目





 拝啓
 
 歌う不死蝶様、お久しぶりです。
 今更になってしまいましたが……。

 新年あけましておめでとうございます。
 そう挨拶することは、少しおかしなことかもしれませんが。
 これから先も、歌う不死蝶さんと共に歩んでいきたい、と思っていますので。
 三ヶ月以上も遅れていますし、少し不可思議な形かもしれませんが。
 どうか今年も、それからこの先も。
 世界中にいる友人達と共に、歩んでいけるように。
 よろしくお願いいたします。

 
 ここから、話がガラッと変わってしまいますが。
 今年は、1月から新型のウィルスが広がり。
 現在もウィルス騒動の真っ只中です。

 春の選抜高校野球から卒業式など。
 あらゆるイベント自粛・中止という流れになり。
 それは、日本だけではなく世界中に広がっています。

 終息が見えない日々。
 それは永く暗いトンネルのようで。
 慣れない人には、慣れない不安や痛み。
 そんな様々な感情と出会っているのだろう、と思います。
 
 普段は終わりなんて求めていないようですが。
 こんな時ばかりは終焉を求めている。
 人にとって永遠は、そういう存在なのかもしれません。

 なけば、欲しくなり。
 あれば、手放したくなる。

 もちろん、私にも大切な永遠があります。
 その永遠は、手放したくありませんし、手放すつもりもありません。
 ですから、限りなど無く永遠に在り続ける。
 そう信じていますし、永遠がそのまま在り続ける、そんな遠い今も覗いてきました。

 例えば、歌う不死蝶さんへの想いです。

 特に最近は、様々な場面で歌う不死蝶さんの影を見ます。
 ディスプレイに映る、光が描く映像。
 その中で歌っている、誰か。

 もし、歌う不死蝶さんの時間。
 この世界で過ごす、その時間が余っていたら……。
 こんな感じに歌っていたのだろうか。

 そんなことを思います。

 他にも何気ないところで、同じ名前を耳にしたり。
 その瞬間に、遠くで羽ばたいた風を感じています。
 もし、歌う不死蝶さんが羽ばたいてくださったのであれば。
 その風は、私と相方に
しっかり届いています。
 きっと、私達だけではなく、世界中にいる友人達にも届いているのでしょう。
 どんな状況、どんな場面でも。

 このウィルス騒動の今より先に。
 出口の見えないトンネルに入った私達。
 今もその終焉は見えませんし、希望もほんの少し傾きかけていますが。
 
 それでも、歌う不死蝶さんの痕跡。
 その光と風は見えています。

 計画はだいぶ遅れてしまっていますが。
 なんとかやりきってみせます。
 ですから、このまま、歌う不死蝶さんのお力をお貸しください。
 こちらから返せるものは見当たりませんが……。

 はっ、そうです!
 私の相方が、歌う不死蝶さんに届けたい替え歌があるそうです。

 私のステーキを 私のステーキを 味わってください
 私のステーキに 私のステーキに DIVE IN! してください

 また、とんでもない歌が 鳴り響く 予感がする
 そんな日曜日の朝が来て私達は

 そんな歌のような朝に、一歩ずつ確実に向かっている。
 私達も世界中の友人達も。

 その便りだけ、歌う不死蝶様達にも届けば。
 ウィルスなどはこの世界に残して。
 そう願っています。

 フロンティアの事情は私達にはわかりませんが。
 どうか、お身体にお気をつけくださいませ。

 最後に、現在思案中の相方の設定画です。
 何枚かあるうちのAとなっているやつを軸に考えています。


 


 時間はかかりそうですが。
 なんとか形にできるように頑張ります。
 
 

 それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。


 敬具 


 歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より

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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。