特別な状況で特別なことをする。
そこには意外にも平凡さが宿り。
平凡な状況で平凡なことをすると。
なぜか、特別なドキドキが宿ってしまう。
それは、『スタンド・バイ・ミー効果』 という当たり前。
肯定
ガクちゃん、『スタンド・バイ・ミー効果』って知ってる?
テツガクちゃん
なんですか、その効果!?
初めて聞きました!
凄く面白そうな名前ですね!
肯定
あまり期待しないで。
僕が気づいた当たり前だから。
映画に『スタンド・バイ・ミー』という作品があってね。
学生の時に観たら、あまり面白く感じなかったんだ。
その頃は、特別な大冒険を求めていたから。
でもね、その特別な大冒険の映画をたくさん観て気づいたんだ。
その物語達は、たしかに特別。
だけど、そこには平凡さしかない。
特別の中の平凡。
テツガクちゃん
特別な状況が当たり前に変わってしまうから。
平凡に見えてしまうのでしょうか?
肯定
そうだね。
それも理由の一つだと思う。
でも、またちょっと違う理由を紹介するね。
さっきの映画、『スタンド・バイ・ミー』を大人になってから、もう一度観たんだ。
そしたら、凄く面白かったんだ。
そう思えたのは、僕が当たり前の中に潜んでいたドキドキに出会えたから。
特別の中の平凡さに気づけたから。
出会えた、この特別なドキドキ。
テツガクちゃん
当たり前の中に潜むドキドキですか!?
肯定
当たり前の世界で、特別なことをすると張りぼてに見えるけど。
そこには、ドキドキが宿る気がするんだよ。
本当に特別な状況で特別なことをする。
それは、意外にもありふれた平凡さが宿る。
それよりも、子供のごっこ遊びの方がドキドキが宿る。
ほら、子供のスパイごっこは、どうなるのかわからないじゃない。
成功、失敗、という二択以前に、途中で挫折とかね。
もちろん、そういう意味だけじゃなくてさ。
未熟さ、その張りぼて感にロマンというドキドキが宿るような……。
そう、この伝わらない感じがドキドキするといいますか。
テツガクちゃん
なるほど。
今、この瞬間にわからなくても、『スタンド・バイ・ミー』のようにわかる日が来る。
なんてことない当たり前の中で、ドキドキが息を潜めて待っているんですね。
それがわかる瞬間がいつか、きっとくる。
映画に憧れて、真似した張りぼての冒険。
それが、実はとても特別で、ドキドキに溢れたものだった、と気づくように。
そんな感じでしょうか?
肯定
そうそう! そんな感じ。
さすが、ガクちゃん。
特別さを求めて、その中に飛び込み平凡さをつかむ。
当たり前の中で遊び、そこで特別なドキドキに出会う。
結局、自分にとっての当たり前が、大きなドキドキで。
それは、誰かの当たり前とも似ている。
ありふれた当たり前だから。
たくさんの人にも伝わりそうな、ドキドキを感じる。
その伝わりやすい温度はとても大きな力。
それを探すのなら、小さな当たり前をなるべくたくさん集めましょう。
そんな気持ちが『スタンド・バイ・ミー効果』。
きっと、あなたが過ごしている、今この瞬間にも宿っていますよ。
どんな映画にも負けない、特別なドキドキが。
上手く伝えられず、言葉が張りぼてになってしまうドキドキです。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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