始まりはみんな同じだけど。
様々なものを積み重ね、歪んだ雲の果てへ辿り着いた、あの誰か。
そこで、誰かは『Mr.ジョーンズ』の名前と引き換えに、世界の全てを知り、『Mr.G』になった。
テツガクちゃん
雲に隠れて、今は姿が見えない。
かつては、『Mr.ジョーンズ』だった。
そんな誰かがいることに。
気づいてしまいました! 私!
あの誰かは、『Mr.ジョーンズ』の名前を置いて。
どこへ行ってしまったのでしょうか?
世界の全てが描かれた伝説。
それを見つけて、全てを知る神様になったのでしょうか?
私にはその答えがわかりません。
肯定さんは、その行方を知っていますか?
肯定
いや、僕もわからないよ。
姿が見えなくなった。
そのことに気づいているけど。
その理由はまるでわからない。
みんな、どこへ行ってしまったんだろうね。
引退してしまったのかもしれないし。
ちょっとした休暇かもしれない。
永遠にその理由を知ることができなくても。
今の僕達にできることもあるよね。
テツガクちゃん
ありますね。
見えなくなってしまった、その影に「さようなら、また次の機会に」といい。
そのまま、振り返らずに。
今日も何かを知ろうとする、素人な『Mr.ジョーンズ』のまま。
いくら影のような欠片を手にしても。
けっきょくは、何もわからない。
そうわかっていても、その欠片を集め続ける。
これほど魅力的な軌跡。
私は他に知りません。
ですから、いつか私だけの『Mr.ジョーンズ』の秘密に出会える、その日まで。
私らしく、このまま、そのまま、あのまま、我がままで在り続けます。
引退などしません、素人ですから。
肯定
ガクちゃんなら、そういうと思っていました。
何かを知ろうとする。
永遠に素人の『Mr.ジョーンズ』。
たしかに、魅力的な軌跡だよね。
まるで、ロックンロールのような。
永久機関のエンジン。
永遠にわからなくていい。
そういうことがあること。
それを知っている。
わからないことが面白い。
そのことに気づいている。
気づけないことがたくさんある。
そのことにも気づいている。
僕も『Mr.ジョーンズ』の秘密。
それを永遠に追いかけ続けたいよ。
テツガクちゃん
私達、似た者同士ですね。
お互い、『Mr.ジョーンズ』の軌跡。
それが見える仲間です。
何かをわかりたい、知りたい。
そう思い続ける力。
『興味ない』という黒魔術が深遠へ誘惑しても。
我がままに突き進む、欲望の幽霊船を進める力。
そんな大切な当たり前。
その魔力があれば……。
とても神秘的な魔法を操ることでしょう。
その力は、誰もが当たり前のように手にしています。
どんな幻想よりも、確かな幻想の味がある。
そんな幻が溢れた現実です。
今、あなたの窓には『Mr.ジョーンズ』の軌跡。
それが見えているのでしょうか?
それとも、その名前と引き換えに、世界の全てを知った神様。
そんな引退してしまった、『Mr.G』が見えているのでしょうか?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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