2020年9月16日水曜日
流行の誰かの憂鬱
学生時代、流行の『誰かの憂鬱』なんて欠片もなかった。
そんな過ぎ去ってしまった、あの日々。
その思い出に文句の欠片などない、同じように。
なぜなら、今、この瞬間。
私は『テツガクの爽快』を味わっているから。
肯定
学生時代。
そこに、流行の『誰かの憂鬱』なんてなかった。
宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を求める同級生なんかいなかったし。
殆どが、たいてい、常識が通じる、空気が読める、など。
いわゆる、『普通』を求めていた。
もちろん、それは僕も同じだったから。
流された、あの日々に文句はない。
テツガクちゃん
それは、本当ですか?
もし、本当なら、今はどうなのでしょうか?
肯定
そう、今が問題だね。
過ぎ去った、あの日々に文句はない。
だけど、よく考えてみれば。
その『普通』が何なのか。
今では、それが見えなくなってしまった。
あれは、学生時代に見えた、幻。
もし、できることなら。
今、学生時代の自分に、その幻を教えてもらいたい。
なんて、冗談を思うこともある。
テツガクちゃん
私も学生時代の肯定さんに教えていただきたいです。
その時に見えた、『普通』という形の幻を。
ですが、その前に。
もしかしたら、学生時代の肯定さんは『誰かの憂鬱』と同じ何か。
それを、既に感じていたから。
刺激的な時代では、なかったのかもしれませんね。
そんな可能性に気づいてしまいました! 私!
肯定
なるほど……。
そっか、そうだね。
あの時の僕は、自分でも気づかないうちに。
流行の『誰かの憂鬱』を感じていたのかもね。
『唐よりも昔』に、既に。
テツガクちゃん
きっと、そうですよ。
もし、流行の誰かと違っていたのなら。
その『普通』に満足していたはずです。
もし、そこに残念さと似た何かを感じたのなら。
本心の本音は『普通』とは違う、刺激的な何か。
それを、求めていたのでしょう。
そして、今。
流され、過ぎ去った日々に文句がない。
そう、太宰治さんのようなボニーさんとは違う。
そんな表情で語った、先ほどの肯定さんが隠していた。
その秘密は何ですか?
肯定
さすが、表幻者だね。
名推理のような、見事な解釈だよ。
これは、今の僕の秘密。
きっと、流行の『誰かの憂鬱』。
それはさ、刺激的に見える出来事の連続や。
それを掴もうと追いかける、同じ意思を抱く誰かとか。
そういうものは、本当はどうでもよくて。
もっと、単純にさ。
ただ、何かを求めていれば。
そんな確かな欲望があれば。
それが最高で、それこそが『誰かの憂鬱』だったのかな、って。
そう思えた、秘密。
それに気づいたというより。
それを思い出したという感じ。
まるで、『あさくらさんしょ』に出会うようにさ。
テツガクちゃん
それは、ステキな秘密ですね!
その秘密を思い出せたから。
『普通』が見えなくなっても。
流され、過ぎ去った日々にも。
文句もなく、爽やかで清々しい、今。
それが、目の前にあるのかもしれませんね。
台無しも全て、帳消しにできる。
そんな今が。
肯定
そうかもしれないね。
もし、この今に名前をつけるとしたら。
『テツガクの爽快』だろうね。
何かを求める、欲望。
それが前面に出る必要がないくらい、満たされて。
余計なことは『忘却の暴君』が忘れさせてくれる。
目の前には、濾過された、透明な欲望だけがある。
それがいいのか、わからないけど。
もうしばらく、この満たされた爽快。
それをガクちゃんと共に味わう。
そんな共味に覗き覗かれたいね。
あなたはどうですか?
学生時代は憂鬱でしたか?
それとも爽快でしたか?
そして、今はどうでしょうか?
憂鬱や爽快とは違う、新しい感覚の中でしょうか?
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この国に氷菓があったのだから。 当然、邪神天照だっているのだろう。 だから、賢者の石だって分霊箱だって。 なんだってあるのだろう。 ココをどこだと? 在りもしない欺瞞の蓬莱島だぜ?
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無神論者ですら悪霊は信じる。 人は悪霊なら簡単に信じる。 ITはどこにでもいるから、排水溝とか。 という事は――嘆きの天使だっているわけで。 神の前にその悪霊は現れる、邪神天照の前にも――。
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人は誰も思い込んでも決めつけてもいない。 ただ、ぼんやりと思い、うっかりと決めている。 もし、本当の本当に。 思い込み、決めつけられるのなら――。 きっと、竹槍で零戦を墜とせるさ。
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子供だ、幼稚だ、非国民だ、ポピュリストだ。 そう形容する事で黙らせられると思っている。 支配できると思っている。 だけど、その形容詞にはなんの優位性もない。 消えてくれ、哀れな悪魔、邪神天照よ。

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