2020年11月17日火曜日

お手軽で失くしやすい『シンジツ』


 お手軽で失くしやすい。
 それが、当たり前の『シンジツ』は。
 意外性を持った、不可思議なもの。
 ですから、また再び出会うことでしょう。
 また必ず出逢います、意外な場所で。




 

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 『シンジツ』は、お手軽で失くしやすく。
 意外性を持った、不可思議なもの。

 そんな『シンジツ』の影に。


肯定
 たしかに、『シンジツ』は。
 意外性を持った、不可思議な存在だよね。

 『存在と同時に存在しない』ような形のね。

 ほら、『遠い昔の銀河の海』で見た。
 あの景色のような感じ。

 
 『シンジツ』という言葉は唯一だけど。
 その先の形は、無二の答えが広がっている。
 真実、心実、信実。
 他にも紳実、慎実、神実、新実、清実、辛実、深実。

 言葉は一つでも。
 その先の景色は、一つとは限らない。

 そんな意外性を持っているよね。


テツガクちゃん
 そうですね。
 あっ、それから。
 景色だけではなくて、その重さも様々です。


 とても重く、一つしかない。
 そういう重さもありますが。
 とてもお手軽で、一人一人が違う重さを持っている。
 そんな重さもあります。

 『シンジツ』は、とても重いようで。
 意外にもお手軽な重さです。


肯定
 たしかにね。
 『シンジツ』へと導く解釈の風。
 それが、一つとは限らないように。
 その先で、出会う『シンジツ』の景色も重さも曖昧だね。

 意外性を持ち、お手軽な『シンジツ』。
 だからこそ、失くしやすいもので。
 少し変わった錯覚の方を信じてしまう。
 
 そう、『シンジツ』の影のような錯覚。
 本当の影とは違うけど。
 本物の影のように見えてしまう錯覚。

 時間とかお金とかね。

 一度、見失った『シンジツ』とは。
 もう出会えないのかな?


テツガクちゃん
 面白いことを訊きますね。
 本当は、その答えを知っていますよね? 肯定さん。

 お手軽で失くしやすく。
 意外性を持った不可思議な『シンジツ』。

 それは、失くしても、また再び出会えます。
  
 お手軽で、意外性を持っていますから。
 意外な場所で、必ず出逢います。
 そして、同じ意外な場所で再び見失ったり。

 それが、当たり前なんです。
 『シンジツ』という『たからもの』にとって。

 それを見つけ出したい、という気持ちさえあれば。
 どこかで、解釈の風が吹きますよ。

 ほんの少し遠いどこかで。
 羽ばたいた蝶々が起こす小さな風。
 それが、解釈の風へと風化していくはずです。

 誰もが違う、『シンジツ』を探していて。
 自分にとって、『シンジツ』ではない何かは。
 誰かの『シンジツ』。

 その当たり前を忘れなければ、どれが本当か。
 そんなことは、トタン屋根の上で熟睡です。

 さて、今、この夜こそ。
 支配者の定めから抜け出し。
 面白い旅の始まりの時です。

 壁の外、論外へ。

 きっと、あなたなら。
 失くしたものも、新しいものも。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。