2021年6月2日水曜日

ピエロの面に


 あのピエロのお面に何を思うのか。
 そこに映し出された、答えは。
 きっと、自分自身の内面。
 自分も知らない答えは映し出せないから。
 あなたは目の前の面に何を思う?





否定
 人は幻を好む。
 それがわかる象徴の一つが。
 ピエロのお面だろう。

 ピエロのお面に何を思うのか。
 狂気や凶危などを隠した、慈悲深い悪魔だろうか。
 それとも、誰かを喜ばせる、ステキな道化師だろうか。

 きっと、その見え方は様々だろう。


フィロソフィー
 様々でしょうね。
 『存在と同時に存在しない』幻のように。
 
 そのお面が映すのは、『唯一無二』の蜃気楼。
 その姿は、自分自身の内面かもしれませんね。
 まるで、鏡のように。


否定
 そのようだね。

 凶悪犯と言われる面に。
 闇と狂気を好む慈悲深い悪魔を見たのであれば。
 それは、自分自身の内面にもあるのだろう。


フィロソフィー
 ないものは映せませんからね。
 きっと、心の奥の方にあるのでしょう。

 普段はなかなか見えない。
 蜃気楼のような本心が。


否定
 あるのだろうね。
 
 神様気取りで、全てを知った気分になって。
 見えてもいないし、描けもしない才能を振りかざす。

 神聖な聖人君子も。
 視点が変われば、その様は同じだね。
 闇と狂気を好む慈悲深い悪魔だ。

 無教養で、無慈悲で、無邪気な何かとは大違いだ。

 もちろん、こんなことを言う私も。
 慈悲深い悪魔なんだろう。
 闇と狂気を好む。


フィロソフィー
 否定さんがそうなら私も悪魔です。
 慈悲深いのかは、わかりませんが。
 きっと、悪魔です。

 そんな私は……。
 ピエロのお面に何を思うのか。
 その本心がなかなか見えません。

 きっと、確かにあると思うのですが。
 今は、そのお面を見ても、何も思いません。

 ただ、それを被ってみたいという。
 本音と出会いました。
 そして、とりあえず、本心を見つけるために。
 このお面を被ることにします。

 案外、ステキな被り心地です。
 道化師というお面は。

 あなたは、目の前の面に何を思うのでしょうか?




それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。