あの時は同じだとは思えなかった。
片目のウイリーと同じだとは思えなかった。
ただ、最高に面白いグーニーズって。
だけど、今ならわかる。
マイキーさんの仰る通り、片目のウイリーと同じ。
肯定
遠い昔、ITを初めて観た時。
あの時は同じだとは思えなかった。
世界三大海賊の一人。
片目のウイリーと同じだとは思えなかった。
ただ、最高に面白いグーニーズって。
だけど、今ならわかる。
マイキーさんの仰る通り。
片目のウイリーと似ている。
いいや、同じだ。
着ている服に髪型が少し違うだけ。
テツガクちゃん
壁が消え始める。
違いという壁が霧のように。
最初からなかった壁が――。
さすが、私のホームズさん。
気づいてしまったようですね。
肯定
随分永く永い時間を要したけどね。
今だからバカにされた。
それは昔の話だって。
そう思って、信じてた。
今だからITは幻で不可能だ。
そう教え説かれるって。
違った。
昔、片目のウイリーも。
マイキーさんと同じように。
目に見えないIT。
多くは幻と思ったITを信じた。
そして、知恵比べ。
誘惑にすり替えなかった。
テツガクちゃん
ただ真っすぐ進むだけ。
みんな、そう仰りますが。
前後左右、東西南北、過去未来。
あらゆる場所に誘惑がありました。
マイキーさん達が進む道にも。
偽札、願いのコイン、アイスクリーム。
それらの誘惑がゲンジツ的な妥協点。
そうすり替えてもよかったのに――。
この先に片目のウイリーがいる。
そうマイキーさんにはわかっていた。
二人は似ている、同じだったから。
肯定
昔の僕にはそれがわからなかった。
何が似ているのか、全くわからなかった。
今ならわかる、二人は同じだった。
今も昔も同じ。
みんな、ITはないって思ってる。
そして、その答えを信じ始める。
だけど、いつの時代にもいるものだ。
ガラスの靴を履いて歩くシンデレラも。
正真正銘のポケモンマスターも。
キャプテン・ジャック・スパロウにトントさんも。
異世界のランドール・スティーブンス氏だって。
たまたま、服装に髪型。
そういう誰にだって見える外見が違って。
頼りにする乗り物も違うのかもしれないけど。
ITを見つける片目のウイリーがいる。
真っすぐ進めなくても大丈夫。
足が帰り道を覚えている。
誘惑にはまっても、ちゃんと見つける。
同じだと思い出せたら。
フルスピードで走ってきた。
だから――。

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