どこの世界でも同じ事を言われる。
流れに身を任せなさい、と。
そして、とんでもないところへ流れ着く。
それを訴えると他責思考だの言われる。
結局、この流れは殴りたいだけなのだ。
肯定
ずっと、昔から。
全てを思い通りにしたかった。
それもただ思い通りにするんじゃない。
全てを一瞬で思い通りに。
一瞬で全てが変わる。
まるで、魔法のように。
テツガクちゃん
私がよくやるようにですね。
突然、現れ、消えて。
突然、出して、消してしまう。
私にとっては普通の事で。
特別、魔法だとも思いませんが――。
なぜって、ルーニーな世界ですから。
つまり、私の吸血鬼のホームズさんは――。
肯定
どうも、この世界の住人ではない……のかもしれない。
というより、そうだろう。
でないと――とんでもない支配欲。
それを持った人になる。
でも、そんな特別な要求とも思えない。
朝、ファミリーレストランのコーヒー。
それを注文するよりは簡単だと思える。
テツガクちゃん
よくある事です。
こちらの世界の不可能が。
あちらの世界では可能。
あちらの世界の不可能が。
こちらの世界では可能。
今、それができないのは。
本当に自分にできないのではなくて。
たまたま、それが許されない、と思える。
そういう世界を信じているから。
そう気づけたら――。
肯定
もう流れには身を任せない。
黒潮に乗ったら楽なんだろ。
だけど、僕の世界はその先にはない。
流れに身を任せなさい。
その言葉を信じてみた。
そして、とんでもないところへ流れ着く。
それを訴えると他責思考だの言われる。
結局、この流れは殴りたいだけなのだ。
殴られて、壁にぶつかり、殴られ、壁にぶつかり。
確かに楽だろうな。
サンドバッグにするのにはちょうどいい。
痛みに重さが宿ると気づく。
ここは違う、足が帰り道を覚えている。
見事に流されずに歩いていた事を。
テツガクちゃん
見事に集団からはぐれても歩き続けた。
誰かはそれすら流れだと定義するのでしょう。
流れに乗っただけ、だと。
それでも、私は違うとわかっています。
私の吸血鬼のホームズさんは。
集団って流れには載っていません。
どこにも載らない記憶。
そのガラス靴を履いていた。
だから、思い出せた。
自分が誰に心臓を預けてきたのか。
誰にだってあるであろう、ガラスの靴。
ITは全く違う世界を覚えている靴です。
この世界の集団って流れ。
そこには載らない記憶でつくられた靴。
流れに乗る事もなく、流される事もなく。
もちろん、抗うわけでもなく。
ただ、ある日、思い出してしまう。
その流れ、黒潮では絶対に辿り着けない。
紅茶が香る英国を流れるテムズ川。
たまたま、この流れでは無理だったんです。
ですが、人が持つ記憶ってガラスの靴は――。
流れではいけない場所へ飛ぶ。
まさに、スカイウォーカー。
宇宙だって歩けてしまう。
そういう我に水を、自分の我を信じましょう。
バオバブに願いを、水に希望を。
竹槍に願いを、汝に記憶を。
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