2026年6月17日水曜日

投手は気にしない


 何かをやろうとする時、迷う事がある。
 それって既に誰かがやってるって。
 だけど、気づいた。
 投手はストレートを投げるのを迷わない。
 既に何球も投げているけど投げる。





肯定
 時々、人は様々な声に惑わされる。

 それって既に誰かがやってるかもよ。
 好きだからやるんだよ。
 それ、前もやったじゃん。
 やりたい事をやるだけ。

 この全てがどうでもいい言葉だって気づかず。
 そういう変化球ばかり投げてきた。
 それでも、ついには球切れ。

 もう投げる球が――。


テツガクちゃん
 投げる球種がなくなったら降りるんですか?
 同じ球種は使ってはいけないんですか?

 昨日観た映画。
 本当に新しい物語でしたか?


肯定
 何度も繰り返し観てきた恋愛映画だ。
 タイトルに生きている人は違うけど。
 それでも物語の中身は同じだ。

 彼らは恋愛映画が好きで繰り返しているんだろうか?
 いや、そんなのはどうだっていい事だ。

 投手はストレートを何回投げたか気にしない。
 さっき、投げたから投げないとも思わない。
 だからって、ストレートが好きなわけでもない。
 特別、投げたいとも思わないかもしれない。


テツガクちゃん
 今日、何球それを投げたか。
 それを投げるのが好きなのか。
 それがやるべき事だから。

 様々な呪文で事実を隠しますが。
 本当に大切なのは――それが届き伝わる事。

 今、目の前の集団には。
 ただの繰り返し観てきた、ありふれた映画。
 それでも、誰かにとっては。
 記念すべき人生最初の恋愛映画。

 永く彷徨っていると忘れてしまう事実。
 それが届かず、伝わらないと思えてしまう。

 それでも、投手は投げ続ける。

 知っています、既に誰かがやってるのは。
 正直、好きでもないかもしれません。
 やりたい事も他にもあります。
 昨日も投げました。

 だけど、今日もそれが本当になる。
 投げた、それが届き伝わる。
 そう覚えているから――人は同じ事を繰り返せる。

 人生は帰り道、目覚めは最高!

 そうやって帰り道を歩き続けられる。
 もう何歩、歩いたか、忘れても。
 それでも帰り道を覚えている足が――。

 我々はテンヤードラインの上にいます。
 わかりますね?
 ジワタネホはどこだ?
 ジワタネホは――。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。














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