2017年9月22日金曜日
お勧め映画 第27回目『16ブロック』
個人的お勧め映画。
今回は『16ブロック』です。
映画の簡単な内容です。
ニューヨーク市警のジャック・モーズリー刑事は上司に大陪審の証人として出廷する囚人エディ・バンカーの護送を命じられる。
上司からは「裁判所までの距離はほんの16ブロックだから、頼むよ」と言われ、簡単に終わる仕事なはずだった。
渋々仕事を受けたジャックは護送の途中で酒を買いに出てしまう。その間、車に一人残されたエディを不審な男が殺そうとするが、間一髪のタイミングでジャックが戻りその場からエディと共に逃げ出す。
逃げながらジャックは気づいた。これはとても簡単な仕事ではない。エディはとんでもない事件の情報を持っているに違いない。さて、これからどうする?
という感じの内容です。
個人的お勧めポイント
1、ちょっと頼りなく、やる気がないジャック・モーズリー
2、なんとも不思議なエディ・バンカー
3、対照的な二人の逃走物語から生まれる変化
1、ちょっと頼りなく、やる気がないジャック・モーズリー
ジャック・モーズリーを演じるのはブルース・ウィリスさんです。『ダイ・ハード』シリーズなど有名なスーパースターですよね。
なんとなくブルース・ウィリスさんが演じる人物のイメージは、追い込まれると凄い無茶ができるようなオーラがありますが、今回のジャックはそんな感じが全くしません。
逃走の後、エディからは「あんた、この仕事向いてないよ。息切れするし、よろよろと脚を引きずって歩いてるしさ……」と言われるくらいです。
更に、警察の仕事に疲れきった男性、という感じで、どこか冷めています。証人として証言すれば無罪になる、そうれば自分はやり直せる、と喜ぶエディに、「いや変わらないね。人は変わらない」と突き放します。
体力的にも限界で、精神的にはもの凄く冷めて、人生に疲れきってお酒に逃げ込むジャック。
しかし、そんな彼にもまだ消えてない光があるようで、その小さな光がエディを追っ手から守ろうと頑張ります。
他の作品のヒーローのよう大きな光ではありませんが、小さな光が徐々に変化していく様子が面白いです。
2、なんとも不思議なエディ・バンカー
エディはなんとも不思議な人物です。
護送中の車内で、初対面のジャックに心理テストを出したり、いろんなことを喋ります。
彼によると彼には何かのサインが見えるらしく、いろんなサインがそこらじゅうに見えるようです。昔は見えなかったようだが、サインに気づきだしてから人生が上手く回り出した、と語ります。
ただ、彼のサインによるとスーツを着て出廷しないといけないらしいのですが、彼のスーツが届く前にジャックは彼を車に乗せてしまいました。もしかしたら、この騒ぎの元凶はジャックの行動なのかもしれません。
裁判に出廷して証言すれば無罪になり自由になれる。
彼には自由になってからのプランがあり、それを楽しそうにジャックに話します。
刑務所で覚えたケーキ作り。そのケーキが仲間にもの凄く喜んで貰えたため、ケーキ屋を始めるのが彼の計画です。
彼によると子供向けのバースデイケーキが儲かる、とのこと。けっこうそういう細かい計算もしていて、しっかりしています。
刑務所を出てここからが再スタートだ、と希望に燃えているエディの姿は、観てるこちらも何か頑張ってみよう、と思わせます。それもお勧めポイントです。
3、対照的な二人の逃走物語から生まれる変化
この映画は、人生に疲れきり、肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいなジャックと、希望に燃え目を輝かせるエディという対照的な二人が追っ手から共に逃げる物語です。
ジャックには、エディの希望に燃える姿が疎ましいようですが、徐々に自分の中にもそれがあることに気づくようです。
二人で逃げているうちに、エディの持つ不思議な空気の影響を受け、徐々に変化するジャックの姿が面白いです。
しかし、やはりジャックはジャック。影響を受けてもヒーローのような活躍をするわけではなく、あくまでジャックにできる範囲で精一杯エディを大陪審へ出廷させようと頑張ります。
一方、追っ手の方は、二人が10時までに裁判所を目指してるということを知っているので、とても有利です。
更にジャックのことも知り尽くしていて、追っ手はジャックならいずれ音を上げるだろう、と考えています。最悪の場合はジャックも殺害してしまおうと……。
二人の逃走物語は、どこまでエディがジャックの光を取り戻せるか? と言う部分に掛かっています。
何と言っても相手はジャックですからね。「人は変わらない」と言い放った彼です。
最後に
『ダイ・ハード』シリーズとは全く違うブルース・ウィリスさんが観れます。
エディの影響で徐々に変わっても、やはり本質はジャックのままです。
たくさんの追っ手を拳銃一つで一掃とはいきませんが、ジャックなりのやり方で立ち回ります。でも、その姿が素晴らしいです。
そして、エディは本当に不思議な空気を持つ人物で、どんな状況でもその先にある夢のケーキ屋を見ています。
獄中の仲間の娘さんのために作ったバースデイケーキ。
それが好評だったことに自身を持ち、これからはそれで勝負する、という彼の強い意志は凄いもので。こんな状況でも絶対になんとかできる、とエディは思っています。
彼にはそういうサインが、そこらじゅうに見えていたのかもしれません。
人生に疲れきったジャックと新しい人生に希望を持つエディ。
対照的な二人の逃走物語は観てる私達にも何かサインをくれるかもしれません。
それに気づけるとエディのように人生が上手く回りだすのかも?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
この国にヒーローはいなかった
ヒーロー、英雄。 それはMLBでノーヒットノーランをしたり。 WBCの決勝戦でタイムリーヒットを打ったり。 MLBで50-50を決める事じゃない、全然違う。 ただ、隣にいる、そんな気がする、IT。
-
幻想なのか本当か、今は永遠に同じなのか。 いつまで経っても変わらないITがあった。 誰かがバオバブだと教えてくれたITが。 金網の中で大きくなってしまった。 バオバブに願いを、水に希望を。
-
うしろ向いていい、むしろ向くべきだ。 デッカード・ショウが教えてくれる。 上下左右に東西南北、さらに闇の中にもいる。 そのうしろが連れてってくれる。 ずっと、独りじゃなかったのを忘れなければ。
-
それをやるのはこのオレっきゃないよ。 そう、あの夏で言ったクリス・チェンバーズ。 ホント、君しかいなかったな。 無事、彼を目覚めの白秋に送り届けたのは君だった。 誰かが注意しててやんなきゃなんないんだ――。
-
今、目に見える50憶だけを信じなさい。 そう、この世界、この国で教え説かれた。 それで、独りで進んで行く、誰もいなかった。 忘れたまま進んで来た。 だけど、こう伝わる、こっちも多いぞ。
-
いつ、この列車が走り出したか。 もう思い出せない、ノーザンクロス。 そして、この運命、列車が自分だと思い始める。 だけど、ある日、手の中のITに気づく。 その銀の弾丸で――連結器を撃ってた。少年少女の詩。
0 件のコメント:
コメントを投稿