肯定
今回は、映画雑談という形で、『タイトルとラストシーン』の話題です。
テツガクちゃんは、2016年の話題作の『君の名は。』と、2008年の『ダークナイト』という二つの作品を知っているかな?
テツガクちゃん
もちろん、知っていますよ!
私も肯定さんと同じくらい映画が大好きですから。
ちゃんと両作品とも押さえています。
それで、この両作品のタイトルとラストシーンが、今回の話題ですね?
肯定
そうなんだよ。
どちらも『タイトルがラストと繋がる』というスタイルでね。
珍しいスタイルという訳ではなくて、他にも『デジャヴ』という映画も近いスタイルだと思うよ。
でも、今回は『君の名は。』と『ダークナイト』は、同じスタイルでも受ける印象が全く違う、ということを紹介できたら、と思います。
まず、タイトルとラストが同じ、というのは、その名の通りなんだけど……。
一応、例えを紹介します。
『アーサー王の伝説』というタイトルの映画があったとして、ラストで賢者が主人公に「今日からあなたの名は……『アーサー王』!!」という感じに終わる映画。
まさに、『ダークナイト』のラストシーンなんですけどね。
こういうのが、タイトルとラストが同じ映画、というやつです。
テツガクちゃん
そうでしたね。
よくよく考えてみれば『君の名は。』も『ダークナイト』も、同じスタイルと言えますね。
それで、受ける印象が違うというのは……。
どちらも素晴らしい映画で、特に印象の違いはないような気がしますが?
肯定
そう、どちらも素晴らしい映画!!
決して、どちらが上とかではなくて、ただ『印象が違う』ということを説明するね。
まず、『君の名は。』というタイトルは、本編でもよく言われる言葉。
瀧と三葉の二人が『君の名は?』とお互いに問いかける。
それは、本編中にずっとあって、お互いに確認し合っている。
ただ、設定上忘れてしまうから、忘れては思い出すを繰り返す、という感じだよね。
一方、『ダークナイト』に関しては、このタイトルが本編中に出ない。
本編中でブルース(主人公)が「バットマンはヒーローではない」とは言うが、その答えをそこでは言わない。
そして、物語の最後でゴードン警部が彼のことをこう表現する。
「彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者。我々を見守る監視者。ダークナイト(暗黒の騎士)だ」
ここで初めて、バットマンが『ダークナイト』だと観ている人にわかる。
もちろん、ファンは既に知っている情報だけど、初めて見る人はここでバットマンが『暗黒の騎士』と知る。僕はそうでした。
同じ『タイトルがラストと繋がる』手法でも、印象が違うと思わない?
本編中で何度も聞いたタイトルの単語が答えの手法と、ラストで初めてタイトルの単語を出す手法。
テツガクちゃん
たしかに違いますね。
そう言えば、私も観ていてラストシーンに感じた想いが違いました。
『君の名は。』は少しデジャヴ感を感じながら、「長い道のりを経てまた再会できて、よかったね」という穏やかな気持ちでした。
一方、『ダークナイト』は言葉を失うような強い衝撃と、画面が真っ暗になる中、霧が晴れて光が見えるような感覚でしたね。
「バットマンはヒーローじゃない」という台詞を、謙遜の言葉と受け止めていたのに、突然ラストでその答えが出た驚きでそう感じたのかもしれません。
肯定
そうなんだよ。
答えを何度も繰り返し、印象づけて幸せな気持ちに持っていく展開と、答えを出さずに、最後に突然その答えを持ってくることで、驚きと衝撃を与える展開。
肯定
そう、どちらも素晴らしい映画!!
決して、どちらが上とかではなくて、ただ『印象が違う』ということを説明するね。
まず、『君の名は。』というタイトルは、本編でもよく言われる言葉。
瀧と三葉の二人が『君の名は?』とお互いに問いかける。
それは、本編中にずっとあって、お互いに確認し合っている。
ただ、設定上忘れてしまうから、忘れては思い出すを繰り返す、という感じだよね。
一方、『ダークナイト』に関しては、このタイトルが本編中に出ない。
本編中でブルース(主人公)が「バットマンはヒーローではない」とは言うが、その答えをそこでは言わない。
そして、物語の最後でゴードン警部が彼のことをこう表現する。
「彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者。我々を見守る監視者。ダークナイト(暗黒の騎士)だ」
ここで初めて、バットマンが『ダークナイト』だと観ている人にわかる。
もちろん、ファンは既に知っている情報だけど、初めて見る人はここでバットマンが『暗黒の騎士』と知る。僕はそうでした。
同じ『タイトルがラストと繋がる』手法でも、印象が違うと思わない?
本編中で何度も聞いたタイトルの単語が答えの手法と、ラストで初めてタイトルの単語を出す手法。
テツガクちゃん
たしかに違いますね。
そう言えば、私も観ていてラストシーンに感じた想いが違いました。
『君の名は。』は少しデジャヴ感を感じながら、「長い道のりを経てまた再会できて、よかったね」という穏やかな気持ちでした。
一方、『ダークナイト』は言葉を失うような強い衝撃と、画面が真っ暗になる中、霧が晴れて光が見えるような感覚でしたね。
「バットマンはヒーローじゃない」という台詞を、謙遜の言葉と受け止めていたのに、突然ラストでその答えが出た驚きでそう感じたのかもしれません。
肯定
そうなんだよ。
答えを何度も繰り返し、印象づけて幸せな気持ちに持っていく展開と、答えを出さずに、最後に突然その答えを持ってくることで、驚きと衝撃を与える展開。
同じ『タイトルがラストと繋がる』スタイルでも、全く違う展開にできるでしょ?
こういうのを見つけると、より映画が楽しめると思います。
テツガクちゃん
たしかに同じ手法でも、こんなにも受ける印象が変わるとは……面白いですね!!
肯定
ちなみに『ダークナイト』の方なんだけど、3部作の2作目でタイトルを変えたんだよね。
『バットマン ビギンズ』から『ダークナイト』へ。
ここにも拘りを感じますよね。
始まりはバットマンなんだけど、2作目でダークナイトになる。
だから、タイトルを変え、『ヒーローではないバットマンはなんなのか?』という答えを、最後に持ってくる。
三部作の中の一つ、という広い視点で、映画作りをしていたんだろうな、と感じたり。
他にも『ダークナイト』の本編では、『光の騎士』という単語がよく使われていたのも印象的だね。
これが最後に語られる『暗黒の騎士』の話を引き立てている。
テツガクちゃん
そうですね。広い視点で考えているように感じます。
バットマンがダークナイトということは、ファンなら既に知っていると思いますが、それを知らない人に伝えるには、どうしたらいいのか? という事をよく考えられていたように思えます。
『君の名は。』の方も「君の名は?」という日常にあるワンシーンをどう演出するか? という事に拘っているように感じます!
どちらも本当に素晴らしい作品です。
その両方に出会えた私達は、ラッキーですよね!
肯定
その通りだね、テツガクちゃん。
『君の名は。』に『ダークナイト』はとてもお勧めの映画です。
いつか個別にレビューが書けたらいいですね。
今回の2作以外にも、たくさん素晴らしい映画があるので、是非自分の視点で映画の世界を広げると、より楽しめると思います!
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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