2017年10月13日金曜日
お勧め映画 第30回目『顔のないスパイ』
個人的お勧め映画。
今回は『顔のないスパイ』です。
簡単な映画の内容です。
ロシアと関係がある上院議員が何者かに暗殺される。
その手口はソ連の『カシウス』という暗殺者の犯行だとCIA長官のハイランドと考え、元エージェントのポール・シェファーソンを現役復帰させ、彼にFBIの若手捜査官ベン・ギアリーと組ませ、事件の調査を依頼する。
というないようの映画です。
『カシウス』という謎の暗殺者を探すのが、映画のメインです。
個人的お勧めポイント
1、ポール・シェファーソンを演じるリチャード・ギアさん
2、『カシウス』に取り付かれたベン・ギアリー
3、似てるようで対照的なポールとベンの関係性。その先に生まれる絆
1、ポール・シェファーソンを演じるリチャード・ギアさん
リチャード・ギアさんが出演してる、と言うことだけでも私にはとても価値があります。
リチャード・ギアさんと言えば、『プリティ・ウーマン』や『HACHI 約束の犬』ですね。
ポール・シェファーソンは、穏やかな中に深い闇が見える人物で魅力的です。
なぜそこまでポールは『カシウス』に詳しいのか?
彼はなぜ『カシウス』を死んだことにしたがるのか?
けっこうミステリアスな人物で、時折見せる厳しい眼差しや激しい口調には、何か触れてはいけない闇を感じさせます。
『カシウス』については死んだ。今起きてる事件は模倣犯の仕業、というのがポールの意見です。
2、『カシウス』に取り付かれたベン・ギアリー
彼もポールとは別の意味で『カシウス』に取り付かれています。
大学の修士論文に『カシウス』を選んだのが理由でFBIに入った彼。そんな彼の前に現れたのが『カシウス』を最前線で追っていたポール。舞い上がらずにはいられない。
ポールと協力して『カシウス』の手がかりを探す。ポートと違いベンは『カシウス』はまだ絶対にいる、と信じています。
その信じ方もポールとは別の意味で取り付かれた感じです。
更に、ベンには『カシウス』についてしっかりとしたイメージがあり、彼の好み、彼の身長や年齢などをベンはよく知っている。
ただ、もちろん、ベンは本当の『カシウス』を知るわけではない。彼の持つイメージは、研究で知った情報を元に創造した『カシウス』です。
そこには、『彼が何をしたか?』ということはしっかりと表現されているが、『彼がなぜそれをしたのか?』が抜けていて、そこが不十分だ、とポールに指摘される。
その後は『なぜ?』を考え、更に『カシウス』へのめり込むベン。彼も彼でミステリアス。なぜ、そこまで『カシウス』に拘るのか?
3、似てるようで対照的なポールとベンの関係性。その先に生まれる絆
『カシウス』は死んだ。今動いてるのは模倣犯だ、と言う意見のポール。
『カシウス』は今も生きてる。また活動を再開した、と信じて動くベン。
どちらも妥協することはなく、自分の意見を変えない。この二人の考えは完全に対照的。
そして、物語全体を観ていくと、二人の人生は似ているが、『家族』という存在で二人の人生は大きく分岐することに気づきます。結末も二人は対照的。
そんな二人だから生まれる絆があって、それが後半のやり取りに生かされます。
ずっと『カシウス』について意見が違った二人が、『カシウス』に対して同じ意見を持つ。それが見所ですね。
最後に
この映画は『カシウス』という謎の暗殺者の行方を追うのがメインです。
3番目のお勧めポイントに書きましたが、ポールとベンの人生に注目すると、二人とももの凄く似ていてますが、『家族』という部分で大きく人生が異なっていることに気づきます。
そこに注目してみると、似ているけど、対照的な二人のやり取りが楽しめると思います。
少し複雑な話ですが、2回くらい観れば楽しめると思います。
リチャード・ギアさんの演技がカッコいい映画です。(若干ショッキングな映画です)
普段は穏やかな人物なのに、ちょっとした眼差しや口調であそこまで印象が変わるのは凄いです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
この国に氷菓があったのだから。 当然、邪神天照だっているのだろう。 だから、賢者の石だって分霊箱だって。 なんだってあるのだろう。 ココをどこだと? 在りもしない欺瞞の蓬莱島だぜ?
-
無神論者ですら悪霊は信じる。 人は悪霊なら簡単に信じる。 ITはどこにでもいるから、排水溝とか。 という事は――嘆きの天使だっているわけで。 神の前にその悪霊は現れる、邪神天照の前にも――。
-
人は誰も思い込んでも決めつけてもいない。 ただ、ぼんやりと思い、うっかりと決めている。 もし、本当の本当に。 思い込み、決めつけられるのなら――。 きっと、竹槍で零戦を墜とせるさ。
-
子供だ、幼稚だ、非国民だ、ポピュリストだ。 そう形容する事で黙らせられると思っている。 支配できると思っている。 だけど、その形容詞にはなんの優位性もない。 消えてくれ、哀れな悪魔、邪神天照よ。
0 件のコメント:
コメントを投稿