テツガクちゃん
肯定さん、最近は動画などで、様々な曲のアレンジ版が聴けて凄いですよね!
例えば、オーケストラ版など。
これは一人で作っているのですよね?
DTMと言いますか、打ち込みと言いますか、デスクトップミュージックというやつで。
肯定
僕は音楽のことはさっぱりわからないから……。
でも、あれだよね。ゲームみたいに音階が流れてくる感じの動画だよね?
はっきりとは言えないけど、きっと10人以上の楽団で演奏されたものではない、と思うよ。
テツガクちゃん
そうですよね。きっと楽団の演奏ではないですよね。
一人でオーケストラ版が作れることに驚きです! 本当に凄い時代ですね。
ただ最近、気づいてしまったんです。
このDTM的な音楽は『何かが足りない』、と言いますか。少し言葉では表現し難いのですが……。
そうですね。『鼓動』が足りない、というのが適切でしょうかね。
肯定
『鼓動』が足りないとは、どういうことでしょうか?
テツガクちゃん
いえいえ、技術の事などは私も分からないですし、そもそもDTMの技術が楽団の演奏に劣っているとも思いません。
しかし、私のセンサーが明らかに『これは何かが違う』と反応しているんです。
そこで、よくよく聴いて考えてみたら、楽団の演奏はたくさんの方が担当する楽器のメロディを合わせて、一つの音楽を作っていますよね?
その一人一人の『鼓動』が、少人数で作ったDTMには足りないのではないか? と考えたんです。
肯定
な、なるほど。あれだね。
『スイートプリキュア』の『人は誰しも音楽を持っている』というやつですね。
この世界は『人の奏でる音楽の組曲である』という。
『スイートプリキュア』も最高に素晴らしかったな。
でも、よく気づいたね。
その物足りなさが演奏者の鼓動の数じゃないか? とね。
さすが、キャプテン・テツガクちゃん。
テツガクちゃん
照れますよ~。
実際は、演奏者の個性などを細かく理解して『物足りない』と感じているわけではないと思いますが。
もし、なんとなく感じる物足りなさが、演奏者の『鼓動』の数だとしたら、少しは理解していただける、と思いまして。
肯定
いやー、分かり易いと思うよ。
僕もたまに物足りなさを感じたけど、そっか演奏者の鼓動の数ね。盲点だった。
それが多いことが、新しい価値を生んでいるのかもしれないよね。
これは僕の好みなんだけど、僕はちょっと間違っている音楽も好きなんだよね。
その間違いがなんか愛おしいな、と思ったりして。
だから、僕にとってDTMは『完璧すぎる』ところが少し物足りなかったり。
でも、DTMは、完璧で無駄がなく、洗練された音楽、というのが最大の武器だよね。きっと。
まあ、音楽の知識がゼロなので自信はありませんが。
テツガクちゃん
それは、私もですが……。
ただ、たくさんの人が奏でる音楽も素敵ですよね!
たくさんの人の鼓動が集まり、時々そこに生まれる小さなサプライズを含めたものが、たくさんの人が奏でる音楽の魅力だと思います。
もちろん、少人数で徹底的に突き詰め、洗練された完璧な音楽がDTMの魅力だと思います。
どちらにも同じ『魅力』があり、それはお互い違います。
それが素晴らしいですよね!
肯定
そうだね。どちらも素晴らしいね。
結局、どちらも『誰かの鼓動が奏でる音楽』という変わらない魅力があって、その鼓動の数がほんの少し違う。
だから、魅力の形がほんの少し変わる。
不完全さの中の奇跡と洗練された美しさ。
それを教えてくれる『スイートプリキュア』は最高に素晴らしいです。
もちろん、他のプリキュアシリーズも最高に素晴らしいですよ!
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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