テツガクちゃん
肯定さん、随分昔に「物語はかけない」と嘆いていましたよね?
肯定
そうだね。
僕が昔みた物語の描き方講座で、『物語を描く時は世界観をしっかりさせよう』と教わってね。
その世界には、どういう人が住んでいるのか? 人口は? 産業は? などをしっかり考えなさい、と。
それで『ああ、僕には無理だな』と思ったんですよ。
もちろん、それは今も変わりませんが。
テツガクちゃん
でも、今ではバンバン物語を描いていますよね?
世界観を作るやり方をマスターしたのですか?
肯定
いえいえ、とんでもない。
一つの世界を創れるような想像力はありませんし、今でも難しいですよ。
それに物語を描いているわけではないですし。
テツガクちゃん
えっ、描いているじゃないですか?
カバーストーリーなど、それから私『火星の話』とか好きですよ。
だから、肯定さんが物語を描けない、と思ったことはないですよ。
肯定
そうなの? そっか、ありがとうね。
ただ、相変わらず世界観を考えたりするのは難しくて、まだできないかな。
だって、0から立派な世界を作るなんてね……。
『人は誰しも魔法使い』と言いましたが、難しいですよ。
テツガクちゃん
肯定さん、私、映画やドラマなど、たくさんの物語を観て思ったのですが、物語に『必要なもの』はなんですか?
肯定
それは3つあると思うよ。
1つ、まず作者がイケメンで才能があること。
2つ、その自分より若干能力が低い登場人物たちを出すこと。
3つ、緻密な世界観作り、その世界の大統領から近所のお店などを全部作る。
この3つが必要になるんじゃないかな。
まず自分がイケメンで才能がないと、力ある者の悩みが描けないので必須ですよね。
それで、自分より高いランクの人物の内面は描けないから、ランクが一つ低い人物の内面を描く。
テツガクちゃん
なんですか~、その必須条件。
肯定さんはいつも面白いことを言いますね。
私、『必要なもの』は1つでいいと思うんですよ。
その1つは『登場人物』。これです!
肯定
テツガクちゃん、シンプル過ぎませんか!?
やっぱり、必要なものは僕が言った3つで、特に『文才』がですね……。
テツガクちゃん
たしかに、文才があると素敵ですが、どんなに素敵な世界観とそれを表す文があっても、主人公がいないと物語は始まりませんよね?
私もたくさんの物語をみて、自分なりに分析して気づいたのですが、私が好きなのは『人物』なんです。
世界観や台詞よりも人物が好きなんです。
凄くこだわっている世界観でも、人物が魅力的じゃないと好きになれないんですよね。
肯定
なるほどね。そう言われると、僕も映画とかは人物重視だな。
ジャック・スパロウとかバルボッサが凄く好きで、仮に彼らが海賊じゃなくても、あの二人が見れたら、どんな時代が舞台でも好きになっただろうね。
たしかに、テツガクちゃんが言うように、物語に必要なものは人物かも。
でも、少しシンプル過ぎないかい?
テツガクちゃん
それくらいシンプルでも、いいのではないでしょうか?
私達の物語の世界だって、肯定さんがよく言う『存在と同時に存在しない』ような曖昧なものじゃないですか。
それでも、ちゃんと物語が始まる。
今、私達が話している時間や空間、その世界には名前もありませんが、ちゃんと会話は続きます。
私と肯定さんがいれば、それだけ物語は始まります。
肯定
た、たしかにね。
テツガクちゃんの言うやり方なら、世界観を考えるのが苦手でも人物が決まっていれば、物語を始められるね。
でもさ、なんとかして世界観を広げたい場合は、どうしたらいいのでしょうか!?
クイーン・テツガク様、どうか僕にご教授を!!
テツガクちゃん
オーバーですね~。
ですが、今回はちょっと長くなってしまったので、次でいいですか?
肯定さんもコーヒーとかどうですか?
少し休んでから続きをしましょう。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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