2018年2月15日木曜日

『はなたれ通貨』にご注意を。


肯定
 最近(2018年2月現在)、話題の『仮想通貨』について僕なりに考えたんだけど、これって偽札とそんなに変わらないと思うんだよね。

 もちろん、現金を持たない仕組みは素晴らしいし、電子マネーも必要だよね。
 でも、やり方次第では偽札より問題では? と僕が思ったことを『はなたれ通貨』という形でご紹介します。

 ところで、テツガクちゃん『はなたれ通貨』を買ってくれる?


テツガクちゃん
 どんな通貨なのか、わからないので……。
 『はなたれ通貨』というのは、どんな通貨なんですか?


肯定
 そうだよね。どんな通貨なのか、わからないのに買う人は少ないよね。

 そこで僕は、データショップの『はなたれ』というサイトを運営することにしました。
 ここはデータを取り扱うサイトで、商品は全てデータ。だから現物はありません。
 主に、クリエイターさんが作ってくださった作品データの売買をしています。
 電子書籍やゲーム、音楽など。

 でも、『はなたれ』に作品を登録してくれるクリエイターさんは少ないです。
 だから、うちは売り上げの10%を頂き、残りの90%がクリエイターさんの取り分です。
 (現在、僕の調べだと電子書籍は50%が取り分、とのことでそれより多くしました)

 すると『はなたれ』という謎サイトを使う気がなくても、『他より多くお金をもらえる』という部分で、利用してくれるクリエイターさんが増えるかもしれません。
 このクリエイターさん達がこの話の命です!!
 彼らが『はなたれ』の価値を上昇させます。
 あの大好きなクリエイターさんの作品が『はなたれ』にある、となれば、ここで買い物をしてくれるお客さんも増えるでしょう。
 こうして、『はなたれ』というサイトの価値を大きく出来たら、そこで『はなたれ通貨』の出番です。


テツガクちゃん
 ここで使える電子マネーということですね。
 100円で『100はなたれ』という感じですか?


肯定
 近い!!
 『はなたれ』では現金等の決済と、専用通貨『はなたれ通貨』による決済を用意しますが、なんとこの『はなたれ通貨』は100円払って、120円分の買い物が出来ちゃいます!!


 つまり、『はなたれ』での買い物は、現金より専用通貨の方がお得です!!


テツガクちゃん
 な、なるほど、お得ですが……。

 ところで、『はなたれ』さんの利益はどうなりますか?
 クリエイターさんに支払う額に、お客さんから頂く額などを考えると、絶対利益がでませんよね?


肯定
 表面上は他の通販サイトより多くの広告を張り、少し不便なサイトになるという部分を我慢して貰うことで利益を出します、と言っておきます。
 データショップなので、それを扱う端末(現物)などの宣伝を積極的にして、その広告を張りますよ、と。

 しかし、これは本当に表面だけです。
 クリエイターさんの報酬は一ヶ月か三ヶ月後にまとめて支払う、という形です。
 とにかく、まとめて後で払うので、それまで待っていただきます。
 それを2~3回払うことが出来れば、売り上げの90%が保障されたサイトという印象を持ってもらえるでしょう。

 そして、お客さんも100円が120円に化ける電子マネー『はなたれ通貨』を利用していただけるでしょう。
 他にも期間限定で『はなたれ通貨』三倍週間などを合わせ、どんどん現金で『はなたれ通貨』を買っていただけるでしょう。

 そして、ある程度、目標の額の『はなたれ通貨』をさばけたら……。


テツガクちゃん
 もしかして……閉鎖ですか!?



肯定
 その通り!! サイトを閉鎖して高飛びです。

 3ヶ月後にクリエイターさんに払う、というケースならある期間でお祭りのようにセールをやって、とにかく『はなたれ通貨』で買ってもらう。
 買ってもらった『はなたれ通貨』や現金をクリエイターさんに分配するところを全部持って逃げる。

 こういうことが、いつか起きてしまうのではないか? と最近思ったり。
 特に、さじ加減が調整できる、魔法の電子マネーは悪用しやすいです。『現金よりお得です。お得だから、買いませんか?』という流れを作りやすいと思います。
  
 本来、個人がお札を作ることは許されていないはずです。
 しかし、電子マネーや仮想通貨であれば、勝手に作れる。少なくとも現金の偽造よりは簡単です。
 そうやって、電子マネー(お札)を勝手に作れるのなら、お札を個人で作って何が悪いの? というのを説明するのは困難でしょう。
 
 身近なところでいいますと、地元のスーパーのポイント制度もそれに近いと思います。
 買い物をするとポイントが溜まり、それで実際の買い物が出来る。これも広い視点で見れば、そのスーパーのオリジナル通貨で
す。
 もちろん、それは詐欺目的でやっているのではないので、全く問題ですが、やり方を変えるとこういう詐欺もできてしまう、と思います。

 


テツガクちゃん
 そうですね。
 信用自体を偽りで作ってしまえば、詐欺にも利用できてしまいますね。
 今回の『はなたれ通貨』の話をステップごとに見直すと。

 1、『はなたれ』というサイトの価値を、クリエイターさん達に好条件を提示して作ってもらう。
 2、そこで使えるお得な通貨を作る。
 3、ある程度運営して信用を得たところで逃げる。

 という作戦ですね。


肯定 
 そんな感じです。
 こういうことは起きないと思いますが、極端にお得を売りにした新勢力の通販サイトなどは、やろうと思えばこういうことが出来てしまいます。

 薄利多売でみんなの為に頑張るより、それを装っていいところで売り逃げ作戦の方が楽です。

 そして、ちょうど今、仮想通貨が盛り上がっている、ということで『はなたれ通貨』のような話に巻き込まれないことを祈り、今回の話になりました。

 繰り返しますが、電子マネーは普及して欲しいですが、簡単に悪用も出来るのではないか? という点を問題に感じました。
 一人一人が自分なりによく考えて、使うことが大切だと思います。
 
 もし、この話が、そういうことを考えるきっかけになれば幸いです。   




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。