真実に近づこうとすると、その真実はどんどん離れていきます。
例えば、この世界についてです。
きっと世界地図を完成させたので、この世界の全てを理解した、と思いますよね?
しかし、本当にそうでしょうか? それは錯覚かもしれません。
なぜなら、地球よりも果てしなく広い宇宙という外の世界を知ってしまったからです。
宇宙の地図を完成させるのは、とても大変な冒険になりそうです。
テツガクちゃん
気づいてしまいました! 私!
真実を知ろうと、様々な知識を得ると、知りたかった真実から遠ざかっていくことに!
肯定
えっ、そうなの!?
普通は近づかない? 逆に遠ざかってしまうの?
テツガクちゃん
肯定さん、冒険家になりきってみてください!
まだ、自分が生活している街しか知らない冒険家です。
そこで世界を知るために、冒険することを決め旅立ちます。
冒険した場所を、地図に記し世界地図を完成させました。
この冒険で、知りたかった『世界の全て』を知ることはできましたか?
肯定
『地球』という視点で考えれば、世界を知ることができた、と言えるよね。
ただ代わりに、地球の『外の世界』を知ることになったかも。
宇宙という外の世界。
その『外の世界』は、地球より果てしなく広い……ということは、たしかに遠ざかってしまった、と言えるかも!
テツガクちゃん
これは、何事にも言えることではないでしょうか?
バタフライ効果で考えると。
竜巻が起きた原因に注目すれば、蝶々の羽ばたきが原因だった、と分かるかもしれません。
ですが、その竜巻が与える影響は、竜巻が起きた原因より複雑になるはずです。
肯定
たしかに、そうかも!
楽しい体験を得るためにいろんな事をして、その体験を手にしても意外と楽しくなかったり……。
その体験は得たけど、肝心な楽しさから遠ざかってしまっていたのか!
テツガクちゃん
えっ、そうなんですか!?
ちょっとその感覚は、私には縁がない世界で……。
ですが、コーヒーに置き換えて考えてみると、そうかもしれません!
美味しいコーヒーを求めて世界中を旅しても、結局、一番美味しいコーヒーは肯定さんと飲むコーヒー。
肯定
そうなの!? ありがとう!
ところで、もし真実だったり欲しいものを手にしたい場合はどうするの?
諦めるしかない? それらは手に入らない、と。
テツガクちゃん
いえいえ、諦める必要は全くありません。
そう、それらは既に『あなたの手の中』にあるんです!
既に持っているものを手に入れるのは、少し難しいです。
コーヒーのように世界中を探さなくても、そこにあるのですから。
今、この瞬間にコーヒーを飲めば、それが私にとって一番美味しいんです。
そのことに気がつければ、容易に手に入れることができると思います。
肯定
なるほどね。
じゃあ、テツガクちゃんにとって、『世界の真実』はどんなものかな?
テツガクちゃん
そうですね。たぶん、肯定さんと同じものですよ。
昔、肯定さんが言った。『仮想世界』説。
私もそれと同じだと思います。
この世界は、幻によって創られた。幻実世界。
知ろうとすればするほど、どんどん逃げていく幻。
知らないことがたくさんある、と気づいた瞬間、目の前に現れる真実という中間色の幻。
そんな感じで、どうでしょう?
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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