2018年9月20日木曜日

深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている

 
 『深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている』というニーチェさんの言葉。
 これはとても身近にある問題です。
 人が見ている二つの望み。絶望と希望。
 絶望を覗くということは、その絶望に導かれてしまう、ということかもしれません。









テツガクちゃん
 『深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている』という言葉をご存知ですか?
 

肯定
 聞いたことがあるよ。

 ニーチェさんの言葉かな?


テツガクちゃん
 そうです。
 この言葉を聞いて、気づいてしまいました! 私!

 私が暗い井戸の底を覗くその瞬間。

 井戸の底にも覗かれている、というこの状況。
 これは、日常にもある状況だと思います。

 ところで肯定さん。

 今、絶望と希望のどちらかにいるとしたら。
 そのどちらにいますか?


肯定
 今、この瞬間なら希望だよ。

 テツガクちゃんがいるから。

 自分一人だと絶望の中にいることもあるけどね。


テツガクちゃん
 私といることが希望ですか!? 嬉しいです!
 それなら、このままでいてください。
 決して、『黒点』を覗かないでください!


肯定
 黒点?


テツガクちゃん
 真っ白な空間を想像してみてください。
 そこに小さな黒い点があると、気になりませんか?


肯定
 気になるね。

 なんか近づいて確認したくなりそう。


テツガクちゃん
 それを見に近づいたら。

 きっと井戸に落ちてしまいます。
 そうです、希望の光の中にいるから、絶望の闇が目立って見える。

 その黒点が絶望の闇へ誘惑するのでしょう。

 真っ白な光の世界とは違う世界へ。

 ちょっとそれを覗きたい。

 そう考えてしまったら、その闇はあなたを深淵へ導くでしょう。


肯定
 なるほど。

 希望の中にいると、ほんの少し絶望が気になるよね。
 それで、その絶望という深淵を覗いてしまったら、そこへ落ちてしまう、ということだね。

 でも、既に絶望にいたり、そこに落ちてしまった時はどうするの?


テツガクちゃん
 簡単ですよ!

 今度は、真っ黒な空間を想像してみてください。

 そうですね、宇宙みたいな空間です。

 その宇宙には何がありますか?


肯定
 星星だね!
 つまり、暗闇だと今度は光が目立って見える、ということ?


テツガクちゃん
 そうです!
 ですから、絶望に落ちてしまったら、今度は見える光に向かって進めばいいと思います!

 今、自分が目にしているものに人は近づきます。
 井戸の底を覗けば、その深淵に近づきますし、底から光を見れば、その光に近づきます。

 私達の目は前にしかありません。
 だから、人生を旅する船は船首にしか進みません。
 そうであれば、進みたい方向へ船首を向ければいいのです。
 
 あなたが進みたいのは、絶望の海? それとも希望の海?
 それがわかれば、あとは船首を二つの望み。

 そのどちらかに向けて進めば大丈夫です。

 そのことを知っていれば。

 あなたはどんな海でも旅できますし、いつでも違う海へ行けます。

 もし、希望の光の海を永遠に進み続けたいのであれば。

 光の中でより輝く光。
 光を超えた光を探してみてください。

 光速を超える概念がある以上。

 光の輝きを超える概念もきっとあるはずです。
 あなたなら、その新大陸のような概念も見つけ出せるでしょう。

 全ては視点が決めることです。
 あなたが見る世界が、N=ETの法則に従い、きっと目の前に現れるはずです。
 あなたの幻が現実として、この幻実世界に。






それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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無関心は希望

 好きの反対は無関心。  そんなたわ言、誰が言ったのか知らないが。   今の私からすれば無関心は希望。  今まで気づけなかった、その未知は。  愛しの故郷、待ちきれない今は夢の今。