2019年2月10日日曜日

届かない手紙 6通目


 拝啓

 歌う不死蝶様、心地よい寒さを通り越し、さすがに寒いと感じる日々が続いています。
 そんな寒さの中、私は深い海に溺れるようなキモチと向き合っています。
 あれもしたい、これもしたい、もっとしたい。
 そう思えることがあることは、とても幸せなことですが、それも度が過ぎると溺れてしまうようです。
 
 やりたいことがありすぎて、上手く身体が動いてくれません。
 少し困った日々を過ごしていますが、なんとか立て直す予定です。

 私にそのやる気を与えてくれるニュースがあります。
 それは野球界の伝説、イチロー選手が今年の開幕戦の出場を目指す、というニュースです。
 2018年はシーズン途中で球団特別補佐に就任し、選手という立場は少し曖昧な感じでした。
 今年、2019年は選手として1年を戦えるのか、私はそれがとても関心があります。

 イチロー選手や三浦知良選手は憧れです。
 もちろん、歌う不死蝶さんも私の憧れです。
 皆さんの共通点は、『前向きな輝き』だと私は考えています。

 昔の方が凄かった、と思わせない今を見せ続けている。
 そんな姿勢に憧れています。

 今、イチロー選手が向き合っている道の先。
 それは私の目には何も見えません。
 そして、私自身が直面している道の先も何も見えません。

 そんな私の状況と、イチロー選手を勝手に重ねて見ているんだと思います。(イチロー選手、申し訳ありません) 
 
 この何も見えない無の道をどうやって進むのか。
 果てもなく、無が続く世界。
 ずっと、そう思っていました。

 ですが、歌う不死蝶さんの歌を聴いて、こんな世界が見えました。
 無の霧の先にある夢。
 どれも同じ『ム』です。
 何もない、という霧の先にあるのは、夢という宝物かもしれない、と。

 イチロー選手が同じ景色を見ているのか、それはわかりませんし、どうでもいいことです。
 そんなアイスクリームは、トタン屋根に投げてしまいます。

 ただ、面白いことに、私はイチロー選手が向き合っている道のない、無の世界に勝手に夢を見ています。
 そうですね。例えば、三冠王を獲得するなど。

 意外と何もないから新しい夢が見れるのかもしれない、と思えるようになりました。
 そのお蔭で、先が見えない道を恐れる必要もない、と。

 幸せなことに、私には溺れるくらいやりたいことがありますから。
 この先、どうなるのかわかりませんが、これからも『ロックンロール』を続けられるようにします。

 歌う不死蝶さんもライブを続けてください!
 何度でも繰り返せる、終わらないライブを。
 是非、お願いします! 

 私達もその上昇気流に乗って、舞い上がりますから。


 それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。


 敬具


 歌う不死蝶様と共に未来の夢を見る一人より

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グリフィン理論

  いつだって10月だし11月だし3月なんだ。  このグリフィンさんの教えは贈り物。  誰だってジェイソン・ボーンだしジェームズ・エドワーズ。  ロバート・アンジャーでローン・レンジャー。  そして、ネオでもある……忘れているだけで。