肯定
物語に必要なもの。
それは『存在と同時に存在しない』と僕は思います。
どちらかと言えば、特に必要なものはなく。
強いて言うのなら、『完成させる』こと。
そう今は思っています。
テツガクちゃん
完成させることは大切ですよね!
映画のレビューとかも。
伝えたい気持ちがたくさんあり過ぎて、描ききれない事があります!
肯定
そうそう。
映画のレビューって凄く大切で。
その映画のよさを伝えるには、映画の内容をある程度は伝えたくなるよね。
そうすると、あれも伝えたい、これも伝えたい、それも伝えたい、となってしまう。
簡単な内容を伝えるはずが、複雑で立派な内容を伝えようとして、大切な本質を忘れてしまう。
本当は、『映画のよさ』を伝えるはずが、『映画の全て』を語ろうとしていたり。
テツガクちゃん
そうですね。
例えば、シャーロック・ホームズ(2009年)という映画は。
ホームズさんがワトソンさんと協力して、ブラックウッド卿と戦う。
そんな映画ですよね。
肯定
そんな感じだよ!
最初は、『誰が何をする?』という、とてもシンプルなことを見つける。
これが完成させる、という目的にとって、とても大切なことなんだよ。
正直、ガクちゃんの文章で、この映画のレビューは完成しているんだよ。
テツガクちゃん
そうなんですか!?
ですが、気持ちをもう少し付け加えたいです!
ホームズさんがワトソンさんと協力して、ブラックウッド卿と戦う。
無事に捕らえ、二人が協力する最後の事件は解決した、と思われた。
しかし、処刑されたはずのブラックウッド卿が蘇り、その後も街に戦慄の旋律を奏でる。
二人は協力し、旋律からの使者に再び挑む……。
という感じです。
もっと、ブラックウッド卿の恐ろしさを細かく伝えたかったのですが。
それは観てからのお楽しみ、ということで控えました。
他にも、この映画の特徴のアクションシーンや演出を紹介したい、と思いましたが。
それは、文章では伝え難いと感じたので控えました。
ですが、最後に、ガイ・リッチー監督のオシャレなアクションと演出、引き込まれるような展開。
それらが詰め込まれた作品、と付け加えてもいいのかもしれませんね。
肯定
いいね、最高だよ!
あれも伝えたい、これも伝えたい、という気持ちはわかりますが。
それは楽しみとして、取っておくことが完成の秘訣だと思います。
4行ですむレビューなら無理なく描けますよね。
もちろん、1行でもいいんです。
物語もそうで、いきなり長編を描くのではなく、超・短編を描く。
それを続けることで、気がつけばそれが長編作品に変わっています。
とにかく、完成というエンジンを作り動かす。
トルクや馬力はそれからのお楽しみ、ということで。
物語という乗り物を動かすエンジン。
別に完成という名ではなくてもいいので、自分だけのエンジンを見つけるのが最初の一歩だと思います。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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