肯定
完成というエンジンができたら、それを動かして走ってみる。
これが大切だね。
ガクちゃんも言っていたけど、物語は設定や世界観で動くのではなくて、基本的に人物が動かすもの。
だから、人物にそのエンジンを動かしてもらいましょう。
テツガクちゃん
そうですね!
では、たい焼きさんともみじ(饅頭)さんにお願いしましょう。
たい焼きさん:
これから映画館に行かない?
枕がよく飛びそうな映画があるんだよ。
もみじ(饅頭)さん:
いいわね。
あっ、たい焼きは枕を持っている?
私は今ちょうどいい枕がないから、枕を買いに行きたいんだけど。
たい焼きさん:
わかったよ。じゃあ、まずお店に行こうか。
私も枕がなくて。ついでに、トタン屋根も買いにいきますか。
もみじ(饅頭)さん:
そうね。じゃあ、行きましょうか。
二人は映画を楽しむために街へ向かった。
こんな感じでしょうか。
肯定
そうそう。そんな感じ。
もうね、名前なんて何でもいいんだよ。
羊羹でも饅頭でも金つばでもさ。
食べ物が人の姿をしていても不思議に思われない時代だし。
いい意味でその寛容さに甘えましょう。
僕達もいい加減な名前だし、性格とか話し方も曖昧だし。
それでもエンジンをかければ、どこまでも進める。
進むことが大切で。
トルクとか馬力はまだまだ先の彼方。
テツガクちゃん
そうですね。
それはトタン屋根に投げておきましょう。
走る時に気をつけることはありますか?
肯定
基本的にはないよ。
永遠に走り続けるのもいいと思うし。
ただ、強いて言うのなら、基本の終わりを考えておくことかな。
完成という終わりね。
ほら、ガクちゃんも。
街へ向かった、という終わりを決めたじゃない。
映画を楽しむために二人は街へ向かう、という終わりがあるから、一応完成している。
終わりって、何か特別なことが必要な気がするけど。
そんなものなくても大丈夫なんだよ。
ただ、お終い、と言えるような感じのことで。
それが言えたら、完成というエンジンがしっかり動いているということだから。
エンジンがちゃんと回れば、永久機関として回り続けることができる。
そのためにも、終わりへ向かえるエンジンが大切だね。
最初は終わらせ方がわからなくて、完成のイメージが見えないかもしれない。
でも、たくさん走れば、それはきっと見えるよ。
自分のエンジンが完成をつくれるか。
それを確かめるために走り続けましょう。
様々な人物を乗せて。
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