目や耳が二つあるのに、なぜ口は一つしかないのか?
それは、二つの目で二つの光を選び、そのどちらかにある一つの『シンジツ』を口にするためかもしれません。
一つだけど、一つとは限らない、そんな『シンジツ』を口にして語るために。
テツガクちゃん
肯定さん、どうして人の目や耳は二つあるのに、口は一つしかないのですか?
肯定
面白いことを聞くね。
あっ、片方の口でステーキを食べながら、もう片方の口でお菓子が食べられたら……とか考えてる?
テツガクちゃん
どうして、わかったのですか!?
肯定さんの目は真実の眼ですか!?
真実を見抜く、眼光を放つ瞳だったり!
肯定
普通の眠そうな目だよ。
そんな僕の目のことは忘れてさ。
たしかに不思議なことだよね。
受信するアンテナは左右に二つあるのに、発信するアンテナは一つしかないなんてね。
テツガクちゃん
アンテナですか?
肯定
あ、ほら、目とか耳とか鼻って、光や音、匂いを受け止めるじゃない?
口も味を受け止めるけど、人が意思を伝える時に使うこともあるよね。
そんなアンテナ。
テツガクちゃん
そういうことですか!
たしかにアンテナかもしれません。
だから、真実の口なんですね。
一つしかないと言われている真実。
それを食らうのも一つしかない口、というアンテナ。
様々な情報が入ってくる中で、嘘つきさんだけを探す。
そんな真実の口。
肯定
ガクちゃん鋭いね!
真実が一つだから、それを食らう口も一つなのかもしれないね。
僕達の左右についてる二つのアンテナ。
その二つの窓から光と闇を見る。
希望と絶望。
自由と運命を見て、考える人。
そして、自分の答えという心実を口に出す。
あなたは二つの望みの世界。
そのどちらの信実を口して、どんな心実を語りますか?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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