何もないからこそ、生まれるものがある。
やっと、そんな景色が見えて。
ほんの少しだけ、何もない世の中も悪くないかな、という気持ちに出会いました。
肯定
最近、『何もない世の中も悪くないかな』と思えるようになったよ。
なんかいいよね。何もない世の中も。
テツガクちゃん
それはそれで、ステキな世界ですね。
ですが、どうして『何もない世の中』が、ステキだと思えるようになったのですか?
是非、その事件簿を見たいです!
肯定
たいした事件ではないよー。
そうだな……。
『何もない世の中』って、白紙のような世界じゃない?
何も描かれてなくて、何かを描きたくなる白紙。
才能や知識、権力などあらゆるもの。
それらを有していないからこそ、生まれるもの。
それが、やっと見えたみたい。
無だから持てるもの。
何もないから見える世界。
そういう『たからもの』があるんだよ。
少し変わった景色だけど、特別ではない『当たり前』の輝きを放つね。
テツガクちゃん
それは、どのような『たからもの』ですか!?
肯定
…………。
テツガクちゃん
肯定さん? どうしたんですか?
私の顔をずっと見て。
私、何か変ですか?
肯定
いえいえ、『たからもの』を見ているんだよ。
本当は気づいているんでしょ?
僕が見た『たからもの』は、テツガクちゃんのその『テツガク的な好奇心』だよ。
好奇心とか欲望などは、満たされない状態じゃないと生まれないし、育たないじゃない?
夢もさ、叶っていないから見るんだよ。
すべてが思い通りになったら、どんな夢を見るのか?
その答えは、意外にも寂しいものかもしれない。
テツガクちゃん
そういうことでしたか!
ずっと、微笑んでいたので、私が何か変なのか、と思いました!
また、幽霊みたいに朧気になっていたり……。
何もないからこそ、見える何か。
たしかに、そうですね!
空腹だからこそ美味しいステーキ!
満腹でも美味しいと思いますが、空腹というスパイスには敵いませんね。
あなたは『何もない世の中』に、どんな『たからもの』を見ましたか?
その様々な形をした、それぞれ違う『たからもの』。
ですが、同じ大切な『たからもの』。
そんなステキな幻は、どんな場所にでもあるのかもしれません。
ですから時々、宝探しの旅に出かけましょう!
銀河星雲という時空の中へ。
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