好きかどうか。
その幻想が見せた錯覚。
それら全てを、トタン屋根に投げても惜しくない。
そう思える気持ち、それは当たり前でしょう。
肯定
僕には『好き』という幻想があまり見えない。
だけど、ガクちゃんなら。
その幻想を、僕にもハッキリと見させてくれるのかもしれないね。
テツガクちゃん
肯定さんは、私に『好き』という幻想を見ているのですか?
もし、そうなら……。
ほんの少しだけ残念です。
肯定
えっ、なんで!?
僕に好かれるのは迷惑だった?
テツガクちゃん
いえ、迷惑ではありません。
ですが、私に『好き』という幻想。
それを見て欲しくありません。
幻想ですからね。
私も何かを『好き』という気持ち。
それは、幻想のような気がします。
そんな特別な幻想を見るのは、ステキなことだと思います。
ですが、私は肯定さんにとって、その幻想よりもステーキで面白い。
そんな当たり前の相方であれたら……と。
欲張りなワガママですが。
肯定
なるほどね……たしかにそうだね。
というか、それが僕の本心なのかもね。
僕にとって、ガクちゃんは『好き』という幻想。
それを超えてしまった存在。
幻の谷を越えた先で出会った、果てより使者だね。
どこか遠くへ、連れて行ってくれるような。
その旅の景色を、当たり前に見せてくれる。
そういう大切な相方だね。
当たり前がついた。
最高に欲張りでワガママな相方だよ。
テツガクちゃん
本当ですか!?
肯定さんが、私にそういう光を見ているのなら、私もとても嬉しいです!
好きかどうか。
そういうことは、あまり重要ではなく。
だけど、その重要ではないことが、重要に見えてくる。
そんな錯覚を好む気持ち。
それは、とても大切です。
ですが、その大切な錯覚の果てで出会った、当たり前。
今、私はそんな当たり前に夢中です。
あなたはどうですか?
好きかどうか、そんなことは関係ない。
今まで集めた、その幻想という錯覚達。
その全てをトタン屋根に投げても惜しくない。
そう、ハッキリと思える気持ち。
これは、当たり前。
そう思える、何かと出逢えましたか?
もし、まだ出逢えなくても。
きっと、どこかで出逢えるはずです。
あなたと出逢う、その瞬間。
それだけを永遠に待つ。
それが、当たり前というステーキなほこりをかぶった『たからもの』ですから。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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