2020年4月13日月曜日

くーだらねぇ、と


 くーだらねぇ、と吐き捨てた本音。
 その形は様々でしょう。
 『今宵の月のように』 と思えなくても。
 それが本音なら、どれもステキな気がします。 





 
肯定
 同じ、くーだらねぇ景色のはずなのに。
 その覗き方は様々で。

 それから、それを覗く表情も様々。
 同じさめた気持ちでも、確かな違いがある。

 醒めた気持ちで覗いた、くーだらねぇ景色。
 そこに向かって吐いた、呆れきった一言。
 そのあと、どこに目覚めるのか。

 その景色も様々なようで。
 そういう違いに出会ったよ。


テツガクちゃん
 ステキな違いですね。
 同じ気持ちで、同じ景色に向かって、一言吐き捨てる。
 その先で、どんな景色に目覚めるのか。

 そこにある、確かな違い。
 様々な可能性の中から、その違いを探すのは難しいですね。


肯定
 難しいね。

 どうしたら、この同じ景色の中から。
 月のように輝いてみせる、という美しい意志の原石。
 それに出会えたのだろうか?
 『今宵の月のように』と。

 今の僕には、その違いが見つけられないよ。
 だけど……。


テツガクちゃん
 見つからないこと。
 それが、最高に面白いですね!

 月のように輝いてみせる。
 そう歌った原石は、今日もダイヤモンドに負けない輝きを放っています。

 そんな眩しさを眺めながら。
 どん底に留まる、私と肯定さん。

 今、肯定さんは何を吐き捨てますか?


肯定
 そうだな……。

 どん底だから、あがるんじゃない。
 どん底だから、ここに城を築くんだ。

 這い上がったり、輝いたりもせず。
 ただ、そこに暮らしていく。

 変わりやしないよ。
 どこだって、くーだらねぇんだから。
 誰だって、知らねぇ、興味ねぇ、意味ねぇ。
 本音ではSIKを謳っている。

 今日、今、この瞬間が消し飛んでも。
 知らねぇよ。

 そう、言えたら。
 それ以上にくーだらねぇこともないだろう。

 上がりもしないし、輝きもしない。
 バランスなんて嘘っぱちだ。
 常に永遠に変わらず、平面に等しく平等に沈み続ける。
 なぜなら、くーだらねぇからだ。

 簡単な話だよ、くだらないほどに。
 そういう、くだらなさも確かにある。
 確かな重さと共に永遠に沈み続ける。

 上がらないといけない重さとか。
 輝かないといけない重さとか。
 そういうのがなくてもいい、と心の底。
 その心底から思えるのなら。

 永遠に沈み続ける。
 そんな重さだって悪くないのかもしれない。

 と……ごめん。
 少し毒を吐き過ぎたかな?


テツガクちゃん
 いえいえ。
 これは、毒というより本音でしょう。
 その本音を隠そうとする、何かの方が毒なのかもしれません。

 それから、今、吐き捨てた本音。
 その中に、とてもステキな本音がありましたね!

 何もなくてもいい。
 そう心の底、心底から思えるのなら。
 くーだらねぇことすら、最高なことなのかもしれません。
 
 上がったり、輝いたりしなくても。
 それでいい、と思える、くだらなさ。


 それさえあれば。
 何もなくて、やるせなくても。
 きっと、また飛べるのでしょう。 
 re-flyした、歌う不死蝶さんのように。

 あなたはどうですか?
 くーだらねぇ、と吐き捨てたい。
 そんな本音がありますか?


 もし、それに出会えたら。
 もう、他には何も。
 そう、思えたら最高ですね。 




それでは、また次の機会にお会いしましょう。







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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。