何かを避けようとすれば。
その軌道が、避けたかった何かの外側を描いてしまう。
何の影響も受けずに進むために。
山を見たことを忘れたい、と思うこともあり。
肯定
時々さ、記憶を忘れられたらな、って。
そんなことを思うことがあるよ。
そしたら、ガクちゃんと出会った時の気持ち。
それを、また体験できるし。
なにより、山を見たことを忘れたい。
山というのは本当の山ではなくて。
これまで観てきた物語の数々をね。
テツガクちゃん
どうしてですか!?
勿体ないですよ!
肯定
だって、山を知っている限り。
山を知らない状態で、それを描けないじゃない。
僕が描く物語は、絶対何かの影響を受けている。
ブルーハーツ、銀河鉄道999、パイレーツ・オブ・カリビアン、アサシンクリード。
きっと、他にもある。
極力、他の作品の影響を受けないように。
そう意識して、船を進めても。
けっきょく、どこかでぶつかってしまう。
意図的に避けた軌道。
それが、避けたかった作品の影を描くから。
テツガクちゃん
たしかに、意識して避けると。
変な軌道になって、むしろ目立ってしまいますよね。
それに地球は丸いですから。
東を避けて西に進んでも、また東に来てしまいます。
きっと、肯定さんが影響を受けた作品も。
他の作品の影響を受けたと思います。
『原点にして頂点』ではありませんが。
どんな作品にも、参考になった何かがあるのではないのでしょうか?
何かの影響を受けること。
それは、当たり前なのかもしれません。
肯定
そうだよね。
だけど、その当たり前の裏を取りたくなったり……。
当たり前を上手く出し抜いて。
自分が新大陸の発見者になりたい、と思ったり……。
でもね、知っているんだよ。
コロンブスが新大陸の発見者ではないことを。
そもそも、新大陸の発見者。
それが、幻のような概念ということ。
それにも、気づいている。
だからこそ、そんな幻を描いてみたい、ってね。
テツガクちゃん
それなら、できるじゃないですか!
物語で記憶を失った人物の話をつくれば。
その主人公にとって、全てのことは最初の一歩になります!
誰だって、自分だけの幻を描いています。
例え、誰かに影響された行いでも。
どこかが、誰かとは違っていて。
それが、自分らしさという幻なのかもしれません。
意識的に避けて通る航路。
それは、不本意にも共通の航路になりそうです。
リスクを避けた結果、みんな同じ航路を進む。
ですが、無意識に行きたい場所へ進む航路。
それは、結果的に誰とも違う航路になる気がします。
あまりに気にせず。
進みたい方向へ進むのが、肯定さんの願いを叶える航路かもしれませんね。
記憶を消さなくても、記憶が消えた人物の幻を見れる。
それなら、その人物に願いを託せば、願いは叶いますよ。
と、言いながらも。
時々、私も記憶を消してみたい、と思うことがありますよ。
そんな気持ちを上手く伝えられる物語。
いつか、そういう物語に『DIVE IN!』できたら……。
というより、いつか肯定さんと一緒に『DIVE IN!』します!
あなたはどうですか?
忘れてみたい記憶、ありますか?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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