パラドックス、それが見えてしまうこと。
それ自体が、一つのパラドックスなのかもしれません。
『飛んでいる矢は止まっている』。
それが、パラドックスに見えてしまうのは。
時間が動いていると信じているから。
テツガクちゃん
気づいてしまいました! 私!
パラドックスが幻かもしれないことに。
この幻の世界、幻実世界においては。
パラドックス自体が、一つのパラドックスだと思います。
……と言われても、困ってしまいますよね。
その、パラドックスが本当は存在しないこと。
それ自体が、大きなパラドックスかもしれない、ということです。
肯定
まあ、つまり……。
『存在と同時に存在しない』ということかな?
テツガクちゃん
そうです!
肯定さんのこの言い回しは、ステキな言い回しですね!
『存在と同時に存在しない』。
全てを解決してしまうような魔法の呪文です!
肯定
ありがとう。
そこまで、万能な呪文なのかは、わからないけど。
目の前の問題。
それを、ガクちゃんの中間色みたいに変えられるから。
僕も好きな言い回しだよ。
『雀のジャック船長』も言いそうな台詞でしょ?
さて、パラドックスが幻か……。
たしかに、幻かもしれないね。
例えば。
『飛んでいる矢は止まっている』というやつとか。
ガクちゃんには、あのパラドックスの景色が見える?
テツガクちゃん
見えません!
私にとって時間は、最初から動いていない。
『存在と同時に存在しない』ものだからです。
それを私に訊ねる、ということは。
肯定さんもですか?
肯定
もちろん、僕にも見えないよ。
僕も『動いている時間』なんて見たことがないよ。
あの時計台の針は、太陽の位置を知らせる針だからね。
目には見えない時間という幻。
それを、示してはいないのさ。
テツガクちゃん
時間が見えない私達にとって。
あの『飛んでいる矢は止まっている』という現象。
写真の中の矢が、写真に留まり止っているように。
時間も動くものではなく。
止まっているものなのかもしれない。
その考えは、私達には当たり前の景色です。
パラドックス、逆説にはなりません。
肯定
逆説ではない、と気づけたら。
パラドックスを楽しめること。
それ自体が、パラドックスと言いますか。
矛盾が当たり前の世界では。
矛盾は矛盾せず、違う世界の当たり前が矛盾する。
パラドックスも視点が変われば、景色が変わる蜃気楼。
そういうことだよね?
テツガクちゃん
さすが、肯定さんです。
その通りです。
もし、パラドックスの挑戦に挑むのなら。
あの橋を渡らずに渡りきった、少年の知恵を借りましょう!
それまで一休みです。
その後で、またパラドックスと遊びましょう。
時間やワニが私達を待っています。
あなたには、パラドックスが見えますか?
もし、見えるのなら。
それが、見えること自体が、最高のパラドックスです。
そのステキな視点という窓は大切です。
是非、その窓で様々なパラドックスを覗きましょう。
ヒマラヤほどで、ミサイルほどの景色を一つでも多く。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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