プロの技。
それは、面白いものを面白く見せるのではなく。
面白くないものをそのまま見せて。
見た人が無意識のどこかで。
なんとなく、面白さを感じてしまう。
そんな魔法のような奇術。
それが、プロの技なのかもしれません。
肯定
もしかしたら、プロの技って。
面白いものを面白く見せるのではなくてさ。
面白くないものをそのまま見せるもの。
そんな感じかもしれない、と最近考えまして。
特別なものを特別に見せるんじゃなくて。
当たり前を当たり前に見せる、と言いますか。
あっ、でも、『当たり前』って、個人的には面白いからな……。
そうだな……。
本当に面白くないものを、面白いとは思わせず。
だけど、なぜか、それが面白い、と。
無意識に思わせる技なのかな、って。
テツガクちゃん
今日もややこしさのスパイスがよく効いた。
ステーキな話題ですね!
私は大歓迎です! 何皿でも持ってきてください!
さて、つまり……。
本来なら面白いとは思えないもの。
それを見せる、面白くないまま。
だけど、その面白くない景色の中に。
面白さのようなものを宿らせてしまうのが。
『プロの技』という感じでしょうか?
肯定
そうそう、そんな感じ!
凄く失礼な話だけど。
時々、プロの作品でも、あまりにも面白くない話ってあるんだよ。
そんな世界に出会ったのなら。
そこで、「さようなら」すればいいじゃない。
そのままフルスピードで振り返らず、二度と戻らない。
でもね、動かず、ずっと眺めている。
そんな魔法が宿る作品もあるみたい。
それで、これが『プロの技』かな、って。
だって、凄いでしょ?
無視するわけでもなく。
批判するわけでもなく。
無理に賞賛することもなく。
ただ、その場に立ち止まり、その世界を見続ける。
そんな重力と留力を操り、人を止める奇術。
そんな魔法だよ。
テツガクちゃん
たしかに、魔法みたいですね!
そして、その魔法は、ほんの少し当たり前に似ていますね。
当たり前だから何もせず、ただ立ち止まり見続ける。
いつか、その影の中から当たり前が目の前に現れる。
その瞬間を待っているのかもしれません。
面白くないと思える世界にある、当たり前の影。
そんな魔法を見せられるのは、プロの魔法使いですね!
肯定
プロの魔法使いが操る、魔法というプロの技。
そんな感じかもね。
基本をおさえ、特別な展開やテーマ、メッセージ。
それらを巧みに演出する技や圧倒的な力など。
そういうものを使わず。
面白くないものをそのままの形で表幻する。
それを見た人も面白さを感じることなく。
その場に立ち止まりながら過ぎていく。
しかし、なぜか、その底に面白さの影を見る。
その不思議な時空の中、面白さなど感じられない世界。
その全てが面白いような気がした、錯覚に似た気持ちになる。
そんな魔法的な技が『プロの技』なのかもしれません。
理屈や法律なども通さない、そんな時空をつくる技が。
もし、あなたがルールや知識に縛られ、物語が進まない。
そんな瞬間があった時は。
是非、この『プロの技』に挑戦してみてください。
余計なものを忘れて、面白くないまま進める。
たしかに、その軌道は、面白さの欠片もないのかもしれませんが、その全てが面白い、と思える。
そんな不可思議な魔法に出逢えるかもしれません。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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