2020年12月1日火曜日

地球にとって私達は(その2)


 もし、水の総量が変わらないとしたら。
 炭素や酸素の総量にも、変わりはないのでしょう。
 無からそれらを生み出す、そんな力があるとしたら。
 私達は楽園をつくることができますが……。
 それは、できないことだと。私の欲望は訴えています。





テツガクちゃん
 さて、私は地球にある、水の総量。
 それが、ずっと変わっていない。
 そんな可能性を信じている。
 そう、明かしました。

 次は、その応用です。
 総量が変わらないのは、水だけではなく。
 炭素もそうだと思います。


肯定
 炭素?
 化学式、Cの?


テツガクちゃん
 そのCです。
 炭素のCに酸素のO2が重なれば、CO2。
 二酸化炭素になりますね。

 植物はそれを活用して、光合成を行います。
 植物が光合成をする、その理由。

 これは、私の勝手な解釈で。
 とても歪んでいると思いますが。
 今、必要なので明かします。

 それは、成長に炭素が必要だから。
 二酸化炭素を取り込み、炭素を取り出したら。
 余った酸素を吐き出すんだと思います。


肯定
 植物は炭素を何に使うの?


テツガクちゃん
 詳しい事情は、わかりませんが。
 植物には、炭素で体をつくる。
 そんな仕組みがあるそうです。
 
 一方で、人間や他の動物には。
 そういう仕組みは……ない気がします。

 二酸化炭素から炭素を取り出し、酸素を返す。
 それから、その炭素で体を作る、という仕組みです。

 ですが、代わりに食べる。
 そんな仕組みがありますね。


肯定
 あるね。
 人の体は食べたものでつくられる。
 だから、食べ物には気をつけよ、と言うね。

 ということは……。
 僕達の体って、炭素でできているの?


テツガクちゃん
 詳しいことは、わかりませんが。
 きっと、そうだと思います!

 植物が炭素で体をつくり。
 草食動物は植物を食べる。
 それは、炭素で体をつくる、ということです。

 その草食動物を肉食動物が食べ。
 やっぱり、肉食動物の体も炭素でつくられ。

 生物と炭素は、切っても切れない間柄です。
 炭素の枯渇は、生物の終焉に等しい気がします。


肯定
 そう言われるとそうだね。

 水と同じだね。
 もし、減ったり増えたりしていたら。
 もう今頃は、生物終焉の手前なのかもしれない。

 核戦争とか災害ではなくて。
 体をつくる、炭素の不足で。


テツガクちゃん
 私もそう思います。
 炭素循環という言葉もあり。
 見事に深い縁を描く、深縁があるようです。

 生物だけではなく、資源など様々なものをつくる。
 炭素はいろんなものと結合し、その形を変えています。

 水素や酸素もそうですね。

 何と結合し、どんな形になるのか。
 その配分は変動しても。
 その総量は変わらないのでしょう。

 具体的に言えば。
 植物と動物と資源。
 そのバランスが、動物に偏ったとしても。
 食べるものが減った動物は、自然と減少して。
 その逆もそうだと思います。

 ですから、総量よりも多くのものはつくれない。
 その事実には、逆らいようがないものだと思います。

 私達がどう抗っても。
 総量を超えた、水素や酸素に炭素。
 それらを無から生み出す。

 そんなことは……。
 今は、できないような気がします。

それでは、また次の機会にお会いしましょう。

















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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。