テツガクちゃん
肯定さん、タイムマシンがあったらいいな、と思いません?
時々、あの時代のあの瞬間をもう一度経験したいとか思ったり。
小学生の夏休みの思い出とか。
肯定
あったらいいな、と思う瞬間はたくさんあるね。
そうだ、テツガクちゃん、もしタイムマシンが創れるとしたらどうかな?
僕はある問題を解決できれば、創れる可能性は高くなると思うんだよ。
その問題はパラドックス。
特に『親殺しのパラドックス』と『未来人のパラドックス』。
この二つのパラドックスを解決できればね。
テツガクちゃん
有名なパラドックスですね。
子供が未来から過去に来て、酷い親を殺してしまった場合、その未来の子供はどうなるのか?
と考える親殺しのパラドックス。
それから、タイムマシンが本当に作れるなら、既に未来人が来てるはずだ。
と考える未来人のパラドックス。
この二つの問題が与える影響は大きいですね。
特に『未来人のパラドックス』は、タイムマシンが創れない理由の決定的な説明になっていると思います。
肯定
そうだよね。
でも、もし肉体が時空の中を移動するのではなく、精神だけが自分の寿命の中を移動すると考えたらどうだろうか?
そうすれば『親殺しのパラドックス』と『未来人のパラドックス』にこういう説明がつく。
『親殺しのパラドックス』の場合。
精神が自分の寿命しか移動できないから親は殺せない、と説明できる。
『未来人のパラドックス』の場合。
まだタイムマシンが創れる時代ではないから、と説明できる。
もし、2500年にタイムマシンが創られ、人の寿命が100歳前後であれば、移動できるのは2400年ごろが限界。
だから、今2017年に未来人はこれない。
精神だけが寿命を移動する場合は、パラドックス系の問題は説明ができる。
テツガクちゃん
たしかに、それなら一番の問題の『未来人のパラドックス』を説明できますね!
ですが、普通のパラドックスは起きますよね?
例えば、肯定さんが小学生に戻り、その後を決める大きな決断を変えた場合。
肯定さんの人生は変わりますよね?
肯定
いい質問をありがとう。
その通り、僕の人生は変わるけど、これは肉体が時空を移動するタイムマシンより小さなパラドックス。
どんな時代でも今の肉体を持って移動できるのであれば、たくさんの時代にいろんな未来人が溢れてしまう。
それも地球人に限らず、どんな惑星の人でも現れてしまう。
そこで起きるパラドックスは複雑で、とても大きな影響を持ってしまう。
だけど、寿命の中を精神だけが移動する場合は影響は小さい。
まず、同じ時代に同じ人物が二人いるということは起きない。
それから、時間旅行をしている間の説明だよね。
肉体が移動する場合、時間旅行をしている間の自分はどうなるのだろうか?
寿命や成長にどんな影響があるのか、という問題がある。
例えば、
10歳の時代に20歳の肉体として戻った場合、そこで10年過ごせば30歳。
その身体で20歳の時代に戻ってもやっぱり30歳。
精神だけであれば20歳の精神が10歳戻り、そこで10年過ごせばちゃんと20歳の自分がいる。
もちろん1日だけで戻ってもいいけど、肉体も移動するなら旅行期間中の時間経過はどうするのか。
テツガクちゃん
なるほど、肉体が時空を移動するタイプと、精神が寿命を移動するタイプだと起きる影響なども違うんですね。
でも、同じ時代に二人の自分がいないというのは少し寂しいかもしれませんね。
私はもう一人の自分とお話してみたいです♪
肯定
テツガクちゃんなら楽しめそうだよね~。
あっ、でもね。この精神が寿命を移動するタイプには大きな欠点もあるんだよ。
それは、好きな時代へは行けない!
これはとても大きな欠点だね。
江戸時代とか西部劇の時代には行けないんだよ……。
自分の寿命だけという制限があるからね。
タイムマシンのロマンの一つだけど、それができないタイムマシン……。
テツガクちゃん
でも、肉体が時空をタイムマシンだと、『未来人のパラドックス』などの複雑で大きな影響があるパラドックスが起きますからね。
私は自分の人生の中だけでも移動できれば満足ですよ!
そういうマシンでもいいので、あればいいですよね。
ちょっと大掛かりな機械になりそうですけど。
肯定
あっ、この精神が移動するマシンは、そこまで大掛かりなものは必要ないかもよ?
肉体まで移動させる必要はないからね。
だから、催眠術のように寝ている間に旅行するものかもしれない。
誰でも使える身近なタイムマシン。
テツガクちゃん
それは、まるで映画『インセプション』みたいですね。
夢を自由に創り、自由な体験をさせる。
タイムマシンの本質を考えると、その体験は夢の中でもいいのかもしれませんね。
好きな時代での出来事を体験できるのであれば。
『肉体が時空を移動する』ということに拘らなければ、いろんな可能性がありそうですね!
関連の話題
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿