肯定
前回、僕達には人の思考を理解する力がある。
それが七感の『思考』と説明したよね?
テツガクちゃん
はい、そうでしたね。
肯定
それでね。疑問に思うでしょ?
なぜ六感じゃないの?
なぜ他の感覚と一緒じゃないと存在しないのか?
テツガクちゃん
えっ……いえ……。(そもそも、まだついていけない、とは言えないです)
肯定
ここでまず、僕が考える六感を説明するね。
六感は目に見えない何か。
例えば、
『後ろから誰かに見られてる気がする』とかそういうの。
家に帰ろうと歩いている。
すると、なんとなく晩御飯はカレーかな? と思うと本当にカレーだった。
そういうのが僕の六感。
見えない何かで、それが何なのか説明できないのが六感。
だから、六感はこうです、とはまだ言えないんだよ。
六感は六感としか。
そこから六感と七感を足します。
例えとして、心霊スポットでの体験を使います。
心霊現象を体験する時は、それは六感だと思うんだ。
『幽霊』という見えない者の視線を感じる。これが六感。
しかし、それを感じない人もいる。
六感が強い人と、そうでない人の差だよね。
でも、視線は感じないけど、『なんか嫌な感じがする』って人がいるとするよね?
これが『七感』だと僕は思う。
幽霊の『怨めしい』という思考が、他の五感と一緒に届くんだよ。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感。
そのスポットの景色かもしれないし、そこの音かもしれない、そこの空気かもしれない、そこの匂いかもしれない。ただ、味はないよね。
これらの五感単体に、『怨めしい』という思考の情報はないだろう。『怨めしい』というのは、七感の思考情報だと思うんだよ。
この七感は単体では届かない。
五感や六感など、他の感覚と一緒に来る感覚が、七感の『思考』だと僕は考えます。
テツガクちゃん
さすが七感を提唱するだけあって、詳しく分類していますね。
肯定
まだ、これだけじゃないよ。
七感は他の五感同様に鍛えられるし、劣るよ。
七感を激しく鈍らせるのは、相手を『否定し続ける』こと。
これが七感を大きく鈍らせます。
指摘ではなく、単純な否定。その否定は批判とも違い。ただの無視であり、思考を理解することを放棄してる。
だから、七感がもの凄く劣っていく。
鍛えたいなら、その逆で相手を理解しようとすればいい。
もちろん無理がない程度にね。
この人は何を言おうとしてるのか? と問いかけ、考えてみればいいんだよ。簡単でしょ?
テツガクちゃん
なるほど、鍛え方や劣ってしまう原因もちゃんとあるんですね。
ところで、七感は前回のように、音楽にだけ宿るんですか?
肯定
いえいえ、音楽だけじゃないよ。
そうだね、今度はイラストにしよう。
ところで、テツガクちゃん。カッコいいイラストってどんなもの?
テツガクちゃん
そうですね。
かっこいいポーズをとっているイラストですかね。
野球でホームランを打った瞬間の写真とかも、カッコいいですよね。
肯定
ホームランの瞬間は確かにかっこいいよね。
じゃあ、そのホームランを打たれた投手はどうだろうか?
ホームランを打たれて、悔しいことだと思うけど、その姿がどこかカッコいい、と思ったりしない?
テツガクちゃん
あっ、たしかにそうかもしれません!
渾身の一球が打ち砕かれた姿をカッコいい、と呼んではいけないのかもしれませんが、私はカッコよく見えます!
2002年のワールドカップ決勝戦でのオリバー・カーンさんの姿は忘れられないですね。
凄くカッコよく感じました……。
そう思ってはいけないのかもしれませんが。
肯定
僕も同じくカッコよく思ったよ。
『カッコいい』にもいろんな姿があって、単純にカッコいいポーズを決めたイラストよりも、『カッコいい』と思わせる思考で描かれたイラストの方が、カッコいいのかもしれない。
だから、イラストにも描き手の思考は宿ると思うんだよ。
安易にカッコよさや可愛さを求めるのではなくて、内なる思考からそれを伝えようとした方が、上手く伝わるかもしれない。
自分が『こうしたい』という思考を持って何かをすれば、その思考はそれに乗ると思うんだよ。
どんなものでもね。
『思考』は誰もが持ってる感覚。
スーパーパワーじゃないけど、知っていれば役に立つ。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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