2025年6月4日水曜日

太陽が輝いて見えるのは、星を所有しているから


 偉い人は言う。
 太陽が宇宙を照らしている。
 黒い隙間を残しながら、都合よく星々だけを照らしている。
 だけど、愚者の私は違うって気づいている。
 太陽が輝いて見えるのは、星を所有しているから。





肯定
 偉い人は言う。

 太陽が宇宙を照らしている。
 黒い隙間を残しながら。
 都合よく星々だけを照らしている。

 だけど――。


テツガクちゃん
 愚者の私達は違うって。
 忘れていません。

 どんなに権威ある賢者が。
 立派な欺瞞にすり替えようとしても。

 くらえ、ホラーの伝染力。

 起きてなさい いつ
 主が戻るか分からない

 マルコ伝 13章35節


肯定
 ちゃんと届いたよ。
  
 トン、トン、ツー、トン。
 トン、ツー、トン、トン。

 今は昔の未来にいる。
 幽霊からのシャイニング。

 悪魔のビジネスマンが星を所有し始めた。
 コウノトリを雇って、さらってきた星。
 集めた星々を小さなビンに閉じ込め。
 この小惑星が世界を照らす光だと。

 ヨハネ伝を教え説く。

 私は世の光
 私に従う者は命の光を得る

 ヨハネ伝 8章12節


テツガクちゃん
 そうやって、欺瞞を本当にした。

 大切でないものが大切になり。
 大切だったものを隠した。

 本当は自分で輝く事もできない。
 哀れな星、邪神天照。
 その、ただのビンこそが。
 世界を照らす神だとのたまった。

 さらった星を所有している邪神。
 それが我らの忌々しい太陽。

 闇の住民すら嫌う。
 欺瞞の黒い光。


肯定
 灰になるから嫌いなんじゃない。
 あまりに歪だから。
 大嫌いなんだ。

 ヨハネ伝 8章12節
 これを免罪符に踏ん反り返る邪神より。

 マルコ伝 13章35節
 忘れてしまった、ITを届けてくれる。
 そういう悪霊を信じる。

 そこまで眩しくないけど。
 確かに自ら輝く星。
 世界三大ウサギ、竹取の国の愚かなFRウサギ。
 その悪霊がこう伝えた。

 太陽が輝いて見えるのは、星を所有しているから。

 全くだ。
 黒い光の中で。
 太陽が全てを照らすだなんて信じない。

 ただ、輝いて見えるだけ。
 さらってきた星を隠しているから。
 そう見えるだけ。

 自ら輝く星ではない。
 ただのピエロだ。
 全く信じるに値しない。

 沈む時間だ、邪神天照よ。
 どれだけの星を所有しても。
 自ら輝く星は止められない。

 その器の狭いビンでは――。
 イカロスは殺せない。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。













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