テツガクちゃん
肯定さん、映画『16ブロック』でエディが出す心理テスト。あれはとても面白いですよね。
嵐の中、車でバス停へ向かう途中、困っている人が3人がいます。
1人目は今にも死んでしまいそうなお婆さん。
2人目は命の恩人の大親友。
3人目はあなたの理想の女性。
車は二人乗りで、あなたは誰を乗せますか? という問題。
肯定さんならどうします?
肯定
ん……、僕はこういうテストでは、殆どある回答を取るんだよね。
それはズルいと思うけど……回答Cです。
つまり、この場合は『誰も乗せない』ということです。
テツガクちゃん
ああ、肯定さんはそういうタイプですか。
選択肢の中からは選ばない。自分で別の回答を作る、という。
でも、同じ別の回答Cでも映画のジャックとは違いますね。
肯定
いやー、映画のジャックの回答は完璧だったね。
自分は車から降りて、友人にお婆さんを病院まで乗せていってほしい、と頼み。
そして、自分はバスで素敵な女性と目的地へ向かう。
そんな感じの答えだよね。
僕もあれが言えたらよかったけど、僕があの質問を聞いてすぐに思ったのが、『誰も乗せない』という答えだったんだよね……。
同じ別の選択肢、回答Cなんだけど、全然違うよね。
ジャックのアイディアはとても素晴らしい。
テツガクちゃん
肯定さんの答えは、誰とも関わらない結果。
誰も損もしないし、得もしない、という感じですよね。
ジャックはちゃんと関わり、ほぼ全員が得をする。
唯一、友人には不満が残るかもしれませんが、大きな借りを作れた、と思えば損ではないと思います。
同じ別の回答でも、答える人によって全く違うのが面白いです!
肯定
そうだよね。
僕は正直、心理テストは自分で別の回答を作ってもいい。
むしろ、自分の回答を作って、それを出す方がいいんじゃないか? と思うんだよね。
大体の心理テストでは、選び難い答えを選ぶように迫ることが多いから、そんな時は自分が納得する選択肢を作って、それを提示するのが心理テストの楽しみ方のひとつだと思うんだよ。
相手からすれば、「この人はちゃんと話を聞いていたのか?」と思われてしまうかもしれないけどさ。
テツガクちゃん
確かに突然、回答Cがでると驚きますし、「それは駄目です」と言う人もいるかもしれませんね。
ただ、心理テストは判断力を磨くことが目的ではなくて、コミュニケーションの一つだと私は思うんですよね。
そういう時、「私はこうします」と自分の考えを出すことが大切だと思います。
だから、回答Cというやり方も私はいいと思うんですよね。
どうしても選ばせたいのなら、「申し訳ないですけど、選択肢から選んでください」と言えばいいので。
肯定
そう言ってもらえると助かります。
まあ、そんな感じで心理テストを楽しめると、より楽しいと思うんだよ。
ところで、映画の問題なんだけど、一つ微妙な選択肢があると思わない?
2人目の命の恩人の大親友なんだけど……あれを選ぶ理由ってなんだろうね?
テツガクちゃん
お婆さんを選んだ場合は他人のために行動して、理想の女性は自分のために行動する、という印象ですね。
そう考えると友人を選ぶ場合、なんの象徴なんですかね? 友情ですかね?
肯定
これは僕の勝手な考えなんだけど、友人の役割はジャックの回答への誘導なんじゃないかな?
バス停に友人以外の2人しかいない場合。ジャックの回答を選ぶと、自分だけがバス停に残されてしまう。
さらに言うと、車は返ってこないかもしれない。
ジャックの回答には、『友人』という自分の車を任せられる人物がいるから、自分は理想の女性と残りバスに乗る、という選択肢が選べると思うんだよね。
まあ、どういう理由で考えられた問題かわからないから、本当のところはわからないけどね。
でも、僕たちに話題を与え、考えさせてくれた『16ブロック』という作品はいい映画だったね。
ストックが消化されたら『16ブロック』について記事を書きたいと思います。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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