テツガクちゃん
肯定さん、夏といえば怪談ですよね。
日本で有名な怪談。『四谷怪談』、『番町皿屋敷』、『牡丹灯籠』などの三つの怪談がありますけど、肯定さんはどんな怪談が好きですか?
肯定
いや、どんな怪談が好き? と言われても……。
でも、そうだな。不謹慎かもしれないけど、『雪女』ですかね。
暑い夏には是非、雪女。
永遠に美しく、冷たく、僕が知る話だと性格も悪くない。
最高じゃないですか?
テツガクちゃん
たしかに、こう暑いと雪女さんとお友達になりたいですよね。
私は、『怪 ~ayakashi~』というアニメで『四谷怪談』を知ったんですけど、お岩さんってもの凄くいい性格ですよね。
男性の肯定さん的には、お岩さんはどうなんですか?
肯定
もちろん、最高ですよ。
あそこまで旦那を立てる奥さんなら容姿関係なく、いつまでも、一緒にいたいもです。
ちなみに、僕は『怪 ~ayakashi~』なら、『四谷怪談』のお岩さんもいいと思いますが、『天守物語』の富姫もド・ストライクですね。
テツガクちゃん
肯定さんは幽霊でも「どんどんウェルカム!!」という感じですか?
肯定
いや、そこまでウェルカムという訳では……。
ほら、亡くなった方だし、亡くなり方が可哀想だったりするわけで、あまり明るくウェルカムとは言えませんが……。
でも、本音を言うと、人生の先輩として貴重な経験をお聞きしたいですね。
テツガクちゃん
では、『牡丹灯籠』の話。肯定さんならどうしますか?
凄く美人ですが、その人といると、どんどん生気を吸い取られてしまう。
彼女から離れれば、すぐには死なないのですが、彼女といると寿命がすぐに尽きてしまう。
肯定さんなら、彼女から離れますか? それとも死んでしまう、とわかっていても一緒にいますか?
肯定
もの凄く美人かつ、性格が最高なら迷うことはないよね。
もちろん、一緒にいますよ。
逆にテツガクちゃんならどうするの? 離れる?
テツガクちゃん
もちろん、私も一緒にいますよ。
だって、死後の永遠の伴侶だと思えばいいじゃないですか?
それが凄く美人で、性格のいい人なら、死後の生活が楽しいのは間違いないですし、未知の世界での最初の友人兼、案内人ですよ?
わざわざ、違う世界からこの世界に来てくれてるんです。
それを無下にしなくてもいいですよね。
肯定
さ、さすが……クイーン・テツガクちゃん。
僕はそこまで考えてなった……。
テツガクちゃんの場合、逆に幽霊が怖がるかも……。
まさか、死後の世界の一生の伴侶にされようとは、幽霊も思わないでしょう。
でも、それがいいのかもね。
ここ日本は、何でも擬人化して愛してしまうから、幽霊だって愛してもいいのかもしれない。
もちろん、怨めしい出来事への心配りも忘れずにですよ。
この夏に怪談の勉強をして、幽霊の存在を知ることが鎮魂になるのかもしれませんね。
テツガクちゃん
あっ、でも、怪談を勉強して、「鎮魂のため!!」と心霊スポットを巡るのは、お気をつけくださいね。
静かに寝ていたい幽霊もいるはずですから。
そこは静かに休んでもらいましょう。
特に、白鷺城には敬意を払わないと……富姫が怒りますよ?
ですので、自分の前に現れた幽霊と仲良くしましょう。
仮に、覚えがない美人なお姉さんの幽霊だったとしても。
それは、あなたのお婆さんの幽霊かもしれませんから。
幽霊なら年齢も自由自在だと思うので、お婆さんが少女の姿で出てきても不思議ではない、と私は思います。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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