2017年8月25日金曜日
お勧め映画 第22回目『メン・イン・ブラック』
個人的お勧め映画。
今回は『メン・イン・ブラック』です。
話はコミックの「The Men in Black (1990)が元になっているようです。
映画の簡単な内容です。
『メン・イン・ブラック』という組織の仕事は、宇宙人の事件の解決と、目撃者や遭遇者の記憶を操作し、地球の平和を守ることです。
ある日、ニューヨーク市警のジェームズ・エドワーズは宇宙人と遭遇します。そこへ、Kというエージェントが現れ、彼はメン・イン・ブラックへ勧誘される。
一方、地球の別の場所では、銀河を狙う危険なエイリアンのバグが人の皮を被り街へ出た。
エージェントになったジェームズは昔の名前を捨て、Jとしてエイリアンと戦い、地球の平和を守ることになります。
バグの襲来で地球から逃げ出す宇宙人達、戦争になるのを防ぐためJとKは、バグの行方を追う。
という感じの内容です。
個人的お勧めポイント
1、JとKは最高のコンビ
2、バグや地球にいる宇宙人達
3、細かい設定が面白い
1、JとKは最高のコンビ
ちょっとお調子者のJと落ち着いたK。
KによるとJは昔の自分に似ているそうです。ということは、Jもいつかは渋くて落ち着いたエージェントになるんですかね。
Jはお調子者ですが、エージェントに選ばれるだけあって他のテスト生とは一味違います。試験では各自、椅子と解答用紙とペンが用意されましたが、机は人数分ありませんでした。他のテスト生は必死に机なしで書こうとします。脚に用紙を置いたり、椅子を使ったり……。
しかし、Jは部屋の真ん中にあった大きな机を自分の近くに持ってきて、そこで問題を解きます。周りは唖然としてますが、そんな彼らにJは「一緒に使う?」と一言。
更に、実技試験では、他のテスト生は迷わず怪物を撃ち続けますが、Jは少し様子を見て、女の子に一発撃ちました。
「なぜすぐに撃たなかった?」と聞かれJは「状況を見るために」と答え続けます。
「この中で危険なのは女の子だけでした」
「他の怪物たちは良く見ると怪しくなかったが、女の子は夜の街で物理の本を持っていた」
「8歳の女の子が物理の本を読むはずがない」と答えるJ。
他のテスト生の行動はエージェントというより、エイリアン退治の兵士という感じですね。エージェントというのは、エイリアンの中で危険なモノを探して対処すると思うので、Jにはエージェントの才能がありますね。
一方、Kはとても落ち着いている渋いエージェントです。
JはKによく軽口を叩きますが、それにKは怒る事もありません。 どんなことがあっても表情を変えず、感情をあまりだしません。
しかし、本当はKもJといるのが楽しいのかも?
「昔の自分に似てる」と言っていましたし、Jを見習い扱いしているKはなんとなく嬉しそうです。
そんなKは時々、自分と昔関わりがあった人の様子を気にかけている一面もあり、過去が恋しいようです。
そのためか、Jにエージェントになるということは、「人との関わり捨てることになる。それでもいいか?」と尋ねます。
地球の平和を守るために活動しているが、自分達は地球の人達との交流はなくなる。
時になんのために地球を守っているのか、わからなくなるような孤独を抱える仕事だ、ということを口にせず伝えるKが、とても渋くてかっこいいですね。
渋さの奥にいろんな面を持ってるKとお調子者のJ。親子のような2人は最高のコンビです。
2、バグや地球にいる他の宇宙人達
バグというエイリアンの動きが凄いです。ロボットのような感じでカクカク動くのですが、それが凄くエイリアンっぽいです。
動きだけじゃなくて、表情などからもそれを感じさせ、『人の皮を被った何か』というのを上手く演じています。
ヴィンセント・ドノフリオさん、凄いです。
更に、映画では地球に住んでいる様々な宇宙人が登場しますが、彼らもどこか普通の人とは違うな、という雰囲気が出ています。
普段、宇宙人は様々な方法で、人間の形に化けてるようです。
人の皮を被ったり、人間のようなロボットを使ったり、人間そっくりに擬態していたり、更には犬だったり……。
それでも上手く溶け込み、地球で生活しているという設定が面白い、というより夢があっていいです。
実は、あの人も宇宙人かも?
3、細かい設定が面白い
実は既に宇宙人が地球にたくさん来ていて、普通に生活している、という設定は面白いです。
Jの昔の先生も宇宙人だったなど、あの人もこの人も実は宇宙人だった!? という驚き。
それからMIBの本部は『橋・トンネル管理局』と書かれた一見普通な建物で、建物に入ると新聞を読んでる受付の男性とエレベーター。
エレベーターで地下へ降りると、そこに秘密組織のMIBの本部ある、というのは最高ですね。
MIBのエージェントはなにで情報を集めるのか?
それはゴシップ専門のタブロイド誌という意外なものです。
しかし、そのタブロイド誌の中に真実がある。この設定は凄くロマンがあります。
エージェントはニューヨークタイムズよりこのタブロイド誌を読むようです。
しかし、その雑誌の真実は一般人が見てもわからないでしょう。
宇宙人の活動を理解してる人が見ると、そこに真実が見える、という感じです。
細かい設定も面白いですが、メン・イン・ブラックの本部の中にある様々な近未来的なアイテムもロマンがありますね。
記憶を消して操作できるニューラライザー、様々な大きさの近未来的な銃などが数多くあり、アイテムの量は007などのスパイ映画にも負けないと思います。
更に、MIB本部自体も凄く近未来的な空間になっていて、設備も近来的です。
これを1997年に公開できたのは凄いですね。(2017年現在もそう思います)
最後に
メン・イン・ブラックはとても夢がある作品です。
『宇宙人は既に地球に来ていて、生活もしている』という設定だけでもワクワクですが、細かい部分でよりその気持ちを高めてくれる。
更に、『普段の常識』が全く通用しない部分があり、そこに凄く驚かされました。
今観ても当時の気持ちは変わらず、むしろ宇宙人が既に生活していても不思議ではない、と思う自分がいるくらいです。
現実や常識という重石を開放してくれる映画ですね。
Jの試験の行動がそれを物語っていて、『椅子と用紙とペン。机が足りないがどうしよう?』と考えた時、堂々と真ん中の机を使う。
これを実際、出来る人はどれくらいいるでしょうか?
常識なども大切ですが、時にそれとは間逆なものも持った方がいい、というのが詰まった映画だと思います。
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この国に氷菓があったのだから。 当然、邪神天照だっているのだろう。 だから、賢者の石だって分霊箱だって。 なんだってあるのだろう。 ココをどこだと? 在りもしない欺瞞の蓬莱島だぜ?
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無神論者ですら悪霊は信じる。 人は悪霊なら簡単に信じる。 ITはどこにでもいるから、排水溝とか。 という事は――嘆きの天使だっているわけで。 神の前にその悪霊は現れる、邪神天照の前にも――。
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人は誰も思い込んでも決めつけてもいない。 ただ、ぼんやりと思い、うっかりと決めている。 もし、本当の本当に。 思い込み、決めつけられるのなら――。 きっと、竹槍で零戦を墜とせるさ。
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