2017年8月25日金曜日
お勧め映画 第23回目『メン・イン・ブラック2』
個人的お勧め映画。
今回は『メン・イン・ブラック2』です。
映画の簡単な内容です。
エージェントKが引退してから5年。Jはバリバリ働き、MIBのメンバーの記憶を消して回っている事以外は全く問題はなく、Kに負けないエージェントになっていた。
一方、地球には新たな脅威が迫っていた。その脅威はザルタの光を狙う、サーリーナだ。
ザルタの光を巡る問題は、25年前にKが解決したはずだったが、またサーリーナがやってきた。
この事件の真相を知っているのはKだけ、そのためJはKにMIBに戻って貰うため、郵便局で働いている彼を訪ね、再びKと共に問題を解決する。
という感じの内容です。
個人的お勧めポイント
1、孤独なJ
2、子供の時に信じていたもの……あなたは、まだ守れていますか?
3、細かい拘り
1、孤独なJ
前作の後、彼はバリバリ働き立派なエージェントになりました。
しかし、次々相棒の記憶を消して、一人で仕事をしています。一匹狼ですね。
そんな彼ですが、いくらエイリアンの脅威から人々を守っても、誰も自分のことを知らないことに空しさを感じているようです。
元相棒に「宇宙で一人きり、という気がしないか?」と言ったり、「ジェームズ・エドワーズって知ってるか?」と尋ね少し間をおいて「そいつは今夜、地下鉄で乗客85人を救ったけど、誰も存在を知らない。誰にも知られてないってのに、どうやって英雄になる?」と語るJの姿を見ると、昔Kに問われたことの意味を日々実感している感じがします。
寂しさと戦いながらも地球の平和を守るエージェントJです。
少し寂しそうなJですが、新たな脅威の出現のお蔭で、大切な恩人Kとの再会の機会が訪れます。
その後、Kが復帰し、Jも嬉しそうです。また、前作のようにJとKの最高のコンビ復活です。
Kがいない時はできるエージェントJでしたが、彼が復帰してからはお調子者のJが戻ってきます。それがJですよね。
目の前に鍵があるのに、それに気づかずこの写真が頼りだ、と次々ヒントを自分で見つけ、 「ピザの箱こんな風に置いとくか? ピザ箱置き場はピザの箱を置く場所じゃなく、手がかりなんだ。これが矢印」と名探偵Jは鍵の在り処を突き止めます。
そして、「俺達が探してるものは、このキャビネットの中……アンチョビの切り身、バージンオイル漬け!!」と缶詰をドヤ顔で見せる名探偵。
しかし、目当ての鍵はKの手の中。それを「よくやった相棒……」というJ。このコンビ、やっぱり最高です。
2、子供の時に信じていたもの……あなたは、まだ守れていますか?
この映画は、あることを観ている人に問いかけてくるようです。それを感じたのは、ローラの台詞です。
「子供の頃……いわゆる世の中の常識に染まる前、何かがいるって心の中でわかってた」 この台詞が、私の胸に刺さりました。実は、私達はこの世界について何も知らなくて、常に信じられないことが起きても不思議ではないことを忘れていませんか?
常識や現実に惑わされ、子供の時に信じていたものをなくしていませんか?
この世界では、常識や現実も必要ですが、それは心得です。大事なのは最初に持っていた気持ちです。『知らない何かがいる』という心の声を守れていますか? と問いかけてくる様に感じました。
実は、宇宙人は既にいて、常に地球は宇宙人からの脅威と隣り合わせ。それを誰も知らないヒーローが守っている、という夢のような話を信じる心をなくさず、守ることが大切だと思います。
それが人知れず活動しているMIBに対して、私達が出来ることかもしれません。
3、細かい拘りや設定
今作は車がパワーアップして、自動運転の時は人形が運転したり、ハイパースピードーの時はPSのコントローラで操縦したりします。KがPSのコントローラーを持ってる姿が見れますよ。
他にもたくさんのアイテムがあり、前作よりパワーアップしています。
更に、マイケル・ジャクソンさんが出演しています。これには驚きました。
個人的に好きな設定なのですが、前作で実は銀河が小さなビー玉のようなモノの中にある、という面白い設定がありました。
今回は、『ロッカーの設定』が面白いです。話の中で、駅のロッカーの中に住む小さな宇宙人達が登場します。彼らにとってはそのロッカーが全てです。
事件が解決したある日。JとKとZは更衣室で雑談しています。
そこでJは自分のロッカーを開けると、そこにはあの小さな宇宙人達がいました。そして、KはJに「世の中がどんなものか、教えたい」と言います。
「K、あいつらにこそ教えろよ。あそこから出してやって、世界は広いってことを教えてやらなきゃ」とJは答えながら、Kの後に続きます。Kは『危険! 絶対開けるな』と書かれた扉の前で止まり、その扉を開けます。
その先で待っていたのは、自分達の世界より大きな世界。そう、私達の世界が他の宇宙人の世界のロッカーの一つに過ぎない、という終わり方です。
本編で登場したロッカーに住む小さな宇宙人達。でも、実は『私達の世界』も『彼らの世界』と変わらないのではないだろうか? という設定はとても面白いです。
最後に
ポイントで書き忘れてしまいましたが、もう一つ好きな台詞がありました。
「二日前、俺は郵便局長だった。君にも君の正体がある」というKの台詞なんですが、いい台詞です。
人が変わる時、過去にどうだったかは関係ない、という感じで、勇気を貰える台詞ですね。
そして、この映画は私にこの世界は『仮想現実』なんじゃないか? という考えを与えてくれた映画です。
ロッカーの中に住む小さな宇宙人達。彼らがとても奇抜に見えますが……私達の世界も実は他の世界のロッカーの中だったり? そんなことを思わせてくれます。
その答えは『洞窟の比喩』 同様、私達は永遠に世界の真の姿を見ることは不可能。見えるのは世界の影しかない。
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